フレイズガーデン・レゾナンス
――世界には人と妖精それぞれが共に暮らしている街が無数にありました。
「ハーブのクッキーを毎日焼いてあげるんです。それを窓辺に置いてあげれば」
「まあ、スコーンでは駄目だったの」
――ですが、姿の見えない妖精と上手に付き合っていくことはやはり難しいものでした。
「スコーンが好きなのもいますよ。でも、誰にだって好き嫌いはあるものですから」
「だったらハーブのクッキーでもダメなことはあるんじゃないかしら」
――そのため、人間と妖精の間を取り持つ、『越境者(ルフェ)』と呼ばれる妖精の専門家が人々と妖精の両方を助けるようになりました。
「ハーブには聖なる魔力があるから、妖精なら誰だって喜びますよ。でも、悪い妖精にだけは気を付けてくださいね」
「ええ、ありがとう。小さな越境者さん」
「はい!」
――これは、ある幼い越境者(ルフェ)の物語です。
「ハーブのクッキーを毎日焼いてあげるんです。それを窓辺に置いてあげれば」
「まあ、スコーンでは駄目だったの」
――ですが、姿の見えない妖精と上手に付き合っていくことはやはり難しいものでした。
「スコーンが好きなのもいますよ。でも、誰にだって好き嫌いはあるものですから」
「だったらハーブのクッキーでもダメなことはあるんじゃないかしら」
――そのため、人間と妖精の間を取り持つ、『越境者(ルフェ)』と呼ばれる妖精の専門家が人々と妖精の両方を助けるようになりました。
「ハーブには聖なる魔力があるから、妖精なら誰だって喜びますよ。でも、悪い妖精にだけは気を付けてくださいね」
「ええ、ありがとう。小さな越境者さん」
「はい!」
――これは、ある幼い越境者(ルフェ)の物語です。