種族の設定
竜については魔族ではなく、魔物・魔獣に分類されます。
人型に変化できても、それは個々の資質で種族的なものではないので。
なので、除外。
【種族について】
獣型種族
・動物
なんてことない普通の生き物。
魔力を持っていたとしても使う能力はない。
でも注目するほど魔力を持っているものはほぼ皆無。
・魔獣
後天的に強い魔力と、それを使う能力を得た生き物。
突然魔力を得たことで変貌し、異形となる場合が多い。
また、生来持っていたわけではない魔力を突然得たことで、性質も歪む。
魔力を操るのに必要な本能的な部分がないので、暴走することもしばしば。
学習によって魔力を操れるようになるが、知能の低い大概の生物は害獣扱いされる。
根本的に獣と変わらないので、調教で従えることが可能。
強い魔力と経験を蓄えながら年月を経ると、より強大なモノに変化することがある。
・魔物
先天的に強い魔力と、それを使う能力を有する異形。
強い魔力に引きずられて残忍凶悪な性質を発露するものが多く、駆逐対象。
種によっては大人しかったり、人懐こかったりするものもいる。
中には知能の高い魔物もおり、そういった魔物はより強いので人間では手が出せない。
例えば竜などがそれに当たる。
また、強い魔力と知能を有し、人型に変化する能力を得て魔族に進化する場合がある。
魔族に進化する条件は遺伝的な魔力・知能・人型を持つこと。
それらが一代限りの場合は魔族とは呼ばない。
人型種族
・人間
有る意味最も協調性の高い種族。
自分達以外の人型種族の強靭ぶりに戦々恐々している。
能力的な特性は『信仰心』に由来し、神々の庇護を受けている。
個々人の信仰心や、神々からの寵愛に応じてステータスや能力が変動する。
中には運命に選ばれたとしか思えないような突然変異的超人が生まれることも。
その起源は分かっておらず、諸説有る。
一説では神々の遊戯盤の駒として作られたが自我が芽生え脱走し、栄えたものとも。
・魔族
先天的に強い魔力と知能を有する、人型の異形。魔境の支配種族。
元々魔族と呼ばれていた種族に加え、魔物から進化して魔族となったモノもいる。
その為、姿や能力は多様性を持ち、それぞれ一族に分かれて里を持っている。
魔物との違いは一定以上の知能…意思疎通が出来、深い思索が出来る…を持つこと。
そして人型の姿を持つこと。
魔物から進化した魔族には人型以外に複数の姿を持つ場合もある。
そういった『魔物』や獣性を前面に出した姿では知能が低下するリスクがある。
しかし本来の姿に近づくため、生命力をはじめとした能力が上昇し、切り札にもなる。
性質はかなり好戦的で、何故か脳筋と愉快犯が多い。
楽しく喧嘩することが大好きで、殴り合いが一種のコミュニケーションと化している。
自分よりも強い相手には問答無用で手合わせをお願いしたい。
だが自分よりも弱いと認識した相手には過剰な庇護欲を覚え、保護する癖が有る。
特に子供。
特に種族として虚弱な人間の子供は放っておけない。
獣の子は本能で生きていけるので放置も出来るが、人間の子供は絶対に放っておけない。
周囲に子供を保護する親がいない孤児だったりすると、まず間違いなく拾って帰る。
しかし種族の違いから接し方、育て方がわからなくて混乱する。
その結果、ハテノ村の人間に押し付けてしまうことが日常茶飯事。
預けながらも経過が気になって気になって、頻繁に会いにいくオマケ付き。
・獣人
人と獣の姿、特性を持つ種族。
身体能力は高いが魔力が低く、魔の影響に弱い。
その起源を遡ると、魔獣に辿り着く。
後天的に魔力を得た魔獣が力を蓄え、知能を有するようになり、人の姿を得る。
それらのモノが人と交わり、人と獣の混ざった血を残して生まれた種族とされる。
先祖の強い魔力は後天的に得たもの故、子孫に遺伝することなく。
むしろ獣の血が他の種族の持っていた魔力を打ち消し、魔力の低い種族となる。
その代わりに獣の身体能力と特徴を残しているのが、魔獣の名残である。
獣の血を濃く受け継ぐと、知能が低く生まれつく場合がある。
・妖精
自然物や自然現象から発生した精神生命体:精霊が受肉し、生物となったもの。
もしくは、その子孫を指す。
元となった精霊の位が高ければ高い程、有する能力や知能は優れたものとなる。
現在確認されている妖精で最も古く、最も位が高い一族はエルフの王族である。
また、妖精の姿形は人型だけとは限らず、獣の姿のものも多い。
しかし本物の獣と間違えられて狩られることを恐れ、人前に現れる事はほぼ皆無。
便宜上人型の妖精と分け、精霊獣、精獣と呼ばれていた。
…が、一部の者(おそらく紳士会と同類項、多分思春期)が「精獣って名前エロくね?」と頭の悪いことを言い出し、「聖獣」という呼び名に改まる。
いつしか聖獣の名が持つ印象が先行し、文字通り聖なる獣と認識されるようになる。