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Story11-1

Story11 PKO(偽装協力の一環)


アメリカのオリンピアから戻った私は、すぐに国内の教育水準の底上げに乗り出した。自分が今まで稼いできた財産すらも国債ということで利用した。公用語は英語・ソマリ語とした。同時に、国語・数学・国際社会情勢学・歴史学・科学・国防論というような多岐にわたる学問を学ぶように義務とした。費用は最大で20年まで無償、学校も各地の軍事施設の一角を用いて学ばせた。教育年は2・2・5・7という方式を採用した。初等教育、中等教育・高等教育・専門教育という風に分けることになり、初等教育は原則としてその年の12月31日までに5歳になる人が入学するという事になった。


カチューシャ「教育は復興の第一歩。衣食住がいかに足りても、それから先への道しるべがないと意味がない。とにかく今は教育に力をいれる。」


教育というのはいつの時代も必要になる。知識階級はいらないという考えは大きく間違っている。競争をさせ、よりよい結果を残せるものはその結果に見合った結果を追求し、より良い結果を残せなかったものにもよい結果を残せるようにする。これが本来の人間の持つ進化の能力なのだろう。


カチューシャ「さて次は・・・」


次の案件に乗り出そうとしていたとき、電話が鳴った。私が電話に出ると、その声に聞き覚えがあった。


カチューシャ「これはこれは・・・国防省長官。」


ジャック「お久しぶりですカチューシャ全権大使。」


カチューシャ「そちらは大丈夫でしょうか?この前のPKOで被害を出されたとか。」


ジャック「ああ。隊員が3名負傷した。」


カチューシャ「そうでしたか。」


ジャック「そこで相談なんだが・・・」


カチューシャ「・・・?相談とはいったい?」


ジャック「君のいる連邦の西側に新たに建国された国があるだろう。」


カチューシャ「ナイル=アザニア共和国ですね。」


ナイル=アザニア共和国。つい最近独立を果たした国家であり、それまでは民族対立による紛争が起きていた。PKOの介入などによって独立の是非を問う国民投票が行われ、独立に至った。


ジャック「そうだ。実はそこのPKOから撤退をしようとしている。」


カチューシャ「なぜですか?被害が多少出たのであっても平和維持を優先するのがアメリカなのでは・・・?」


ジャック「前ならばな。しかし今は民主党政権だ。」


カチューシャ「ああ・・・そう言うことですか。」


つい先週行われた下院選挙で民主党が圧勝をおさめた。結果として、大統領も議会も民主党という状況になった。同時に、軍事費の縮小という事もマニフェストの1つで争われていた。今回の選挙で、PKOも縮小対象に入ったのだろう。


ジャック「残念ながら、あの国はまだ独立したてだ。何とかして守ってあげられないだろうか?」


カチューシャ「分かりました。引継ぎをさせていただきます。」


ジャック「本当か!感謝する!」


カチューシャ「いえいえ。大統領にもよろしくお伝えください。」


ジャック「ああ。それでは。」


そう言って向こうは電話を切り、こっちは新たに別の場所に電話をした。


カチューシャ「陸軍大臣?私よ。」

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