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『クトゥルフ神話系ストーリー』 事象の境界線に立つ少女の記録  作者: S.R.Scarlet
第1章 少女が過ごしたハーフたちとの4年間
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Story4-1

Story4 Dawn Evening (計測不能な事象)


この世界には証明できないことがたくさんあります。それは多くの人が信じて疑わない物理法則を無視するような、あるいは例外的な法則。・・・水と油が交わらないことを知っている人は多いと思います。でも、ミルクはどうでしょうか?水と油が混じって存在していますよね。攪拌かくはんさえしなければ分離はしません。水が空気より比重が重いことは知っていますよね。でも、水蒸気では浮きますよね。光はこの世界で最速の存在ですよね。でも、ブラックホールはそんな光すらも逃さないですよね。そんな物理法則を無視する、あるいは例外措置を取れる存在を、人は神と呼んでいるのです。そして、私自身がそんな世界に関わるようになって3年目。2009年4月。私は新たにもう1つの世界に向かうことになるのでした。

その前日、いつものように私はカチューシャさんとお茶会をしていました。2人だけしかいないお茶会ですが、話が尽くこともなかったためずっと続いていました。


カチューシャ「もう会ってから3年くらいになりますね。」


ロストヴァ「そうね。」


カーナーさんが復帰してから1年が経とうとしていました。あの事件以来、私自身も私設軍隊に近い存在を持つようになり、それなりの方法で東京都近辺の1都5県を守っていました。


カチューシャ「先週も東京で地下遺跡を捜索していたヘビ人間を数名捕虜にしました。陸上自衛隊が数分後に来たみたいですが、成果がないことを見るとすぐに撤退していきました。・・・その部隊の事で気になったのですが、その指揮官を変な紙が待っていました。」


ロストヴァ「久禮千葉の隷下部隊指揮官、久禮加斗ね。久禮千葉の弟で式神使いだって聞いたことがあるわね。」


カチューシャ「式神使いですか、自分だけの技術を持っているのは少しうらやましいですね。」


ロストヴァ「何か開発したいのなら協力するわよ。この城の地下に作れるだけのスペースもあるし、開発技術も教えてあげるわよ。」


カチューシャ「本当ですか。それならばぜひともお願いします。」


ロストヴァ「わかったわ。・・・何か作りたい物でもあるの?」


カチューシャ「できればまだ知られていない生物を作ってみたくて。」


ロストヴァ「新眷属の導入ね。生物自体はかなり多いからスペックを気にしなければすぐにできるわよ。」


そんな話をしていると後ろからトロンボーンを持った黒人が近づいて耳打ちをしていきました。


ロストヴァ「・・・また面倒な。」


黒人「しかし同盟を結んでいる以上は断るわけにも・・・。」


ロストヴァ「・・・そうね。どうしましょう。」


カチューシャ「どうかしたのですか?」


ロストヴァ「同盟を結んでいるSC部隊から連絡がきたのよ。緊急支援を必要とするため急いで準備を整え、出撃せよ。って。」


カチューシャ「それのどこが面倒なのですか?」


ロストヴァ「なんというか・・・あっちにいるメイドの1人が怖いのよ。以前ある町を攻撃したときにジェノサイドを起こしたのよ。と言ってもクフィレルに貸しがある以上断れないのよ。・・・そうだ!」


カチューシャ「・・・?」


ロストヴァ「あなたが代わりに行けばいいのよ!」


カチューシャ「・・・え?」


ロストヴァ「大丈夫よ。あなたの実力なら1個旅団を持っても大丈夫よ!」


カチューシャ「・・・それは構わないのですが・・・私で務まるのですか?」


正直そこが不安でした。私にカチューシャさんの代役が務まるのか。それが不安でした。


ロストヴァ「大丈夫よ。1個旅団を持っていて、なおかつ2つ名があれば大丈夫よ。」


カチューシャ「・・・あの名前ですか。」


そう。1年前につけられた2つ名が常態化しているのでした。そう思うと1つの疑問がわきました。


カチューシャ「ところでカチューシャさんの2つ名はどういう名前なのですか?」


そう。救援要請を受ける条件の1つが2つ名だとすれば、2つ名を持っているということになります。


ロストヴァ「トリックスターのカチューシャ。それが私の2つ名よ。とりあえず今派遣可能なメンバーを伝えるわ。これまでのPzH、グヴォズジーカ、ストレラ、ノーナS、オブイェークト219AS、シルニー、グラーチュに加えてジュラーヴリク、ラーストチュカ、アクーラ、トールを追加するわ。」


カチューシャ「陸6、海2、空3ですね。」


ロストヴァ「その通り!それで、今日の夕方に迎えに行くと言っていたわ。それじゃ、作戦終了後にまた会いましょうね。」


カチューシャ「それではまた。」


そう言って起き上がりました。始業式はまだ学校の都合で行われていないので好都合でした。そしてその日の夕方に私は外に出ました。外で待っているとそれは現れました。


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