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『クトゥルフ神話系ストーリー』 事象の境界線に立つ少女の記録  作者: S.R.Scarlet
第1章 少女が過ごしたハーフたちとの4年間
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Story3-1

Story3 Hide quarter(知らなかった真実)


あのハワイ州での事件のあと、いろいろなことが起きながらも2年生になりました。

2008年の4月にハーフのタマラ・C・チヴィノースタという学生が転校して、一層周りがハーフだらけになって行きました。彼女はクトゥルフの代理をしているハーフで、インスマスに司令部を構えていたということでした。そして、5月のゴールデンウィーク中に行われる行事の1つである校外課業と呼ばれる学外活動に参加することで今、タマラさんとヒトミさんがもめています。


ヒトミ「だから、神奈川県の鎌倉に行く方が校外課業としては適切だと思います。」


タマラ「いいえ、全ディープワンを束ねる身としては千葉県の九十九里浜での海洋調査を希望する。異論は認めない。」


千葉「私は東京の上野や東京駅に行きたい。」


そう言って議論は平行線をたどってすでに10分も経っています。


カチューシャ「・・・カーナーさん、何とかまとめていただけますか?」


カーナー「・・・。」


カチューシャ「カーナーさん?」


カーナー「・・・ごめんなさい。少し昨日から気分がすぐれなくて。」


カチューシャ「何かあったのですか?」


カーナー「最近よく眠れなくて・・・。」


パトリシア「そーそー。おねえちゃん最近眠れてなさそうだもんね。生徒会長の仕事ってそんなに大変なの?」


カーナー「そうじゃないけど・・・最近変な夢ばかり見るのよ。」


私がカーナーさんと呼んでいるのはこの学校の生徒会長をしているカーナー・PzN・メリルという私の同級生です。1年の時からよく同じクラスになる生徒会長で、いつも黒い長袖のロングスカート姿という、お姉さまという言葉がふさわしい女性です。カーナーさんをおねえちゃんと呼んでいるのがパトリシア・BS・メリルさんという人で、かなり活発な方です。ほとんどの体育会系の部を掛け持ちしていると聞いたことがあります。うわさでは学校新聞の記者もやっているらしく、ガラガラヘビの別名を持っているらしいちょっと変わった女性です。


カーナー「・・・まあいいわ。議論が平行線で進まないのならじゃんけんで決めるのはいかがかしら?」


その提案でじゃんけんをした結果、千葉さんがグーの独り勝ちを収め、上野駅周辺の散策に決まりました。


その日の夜、私はお茶会でそのことを話しました。話した理由は簡単なことで、違和感を感じたからでした。


カチューシャ「・・・ということなのですが、どう思いますか?」


ロストヴァ「少しだけ不安が残るわね。眠れない、年齢的にも近い、変な夢を見る。・・・さらに言えば長袖ロングスカートで1年中いるというのも適合するのね。」


カチューシャ「以前見たあの本に載っていることと近かったので相談してみたのですが・・・どう思いますか?」


ロストヴァ「可能性としては十二分に考えられるとしか言えないわね。・・・いつになるかはわからないけど落ち着いた感じになったら注意が必要みたいね。」


カチューシャ「分かりました。それで、今夜はどうするのですか?」


ロストヴァ「もちろんするわよ。スピアくらいは扱えるようになって損はないし、剣より3倍倒すのが難しいのよ。上達もしているし、そろそろ簡単な相手になら勝てるわよ。」


カチューシャ「それでは・・・」


ロストヴァ「何度でもかかって来なさい。私を倒すにはあと数十年必要だけどね!」


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