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『クトゥルフ神話系ストーリー』 事象の境界線に立つ少女の記録  作者: S.R.Scarlet
第1章 少女が過ごしたハーフたちとの4年間
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Story2-2

天井が見えた後・・・すぐに行った事は時計の確認でした。時計の短針は7と8の間を指し、長針は10と11の間を指していました。要約すると現在時刻は19時52分、ついでに言うと今は7月です。私は急いで飛び起きました。遅刻をしてしまいそうだったからです。目的地は学校ではなく、成田空港だったからです。あの夢で私が「どういう意味で」といった意味がここにあります。実はこの学校では1年に1回海外へと行くことが決められているからです。行先はハワイ。それが聞こうとした意味でした。ちなみに航空機出発の時刻は21時20分。要約すれば絶対に間に合わないということでした。今から向かっても着くのはおおよそ22時。残念に私が思っていると下から電話のベルが聞こえてきました。その電話を取るとよく聞く声が聞こえてきました。


ヒトミ「カチューシャさんですか?私です。」


カチューシャ「ヒトミさんじゃないの。まあ聞こうとしていることはわかるわ。今どこですか?・・・じゃないかしら?」


ヒトミ「はい、その通りです。今どちらに?」


カチューシャ「家で寝過ごしてまだ家にいるわ。今から行っても40分間に合わないわ。」


ヒトミ「なら向かってほしいところがあります。立川にある陸上自衛隊所管の立川飛行場に向かってください。そちらで千葉とコンタクトを取らせます。」


そのままその電話は切られてしまいました。仕方がなく指示された通りに私は立川飛行場に向かって歩き始めました。ちなみに荷物はすべて学校側に預けてあるので持っていくものは貴重品以下少し物だけでした。電車に乗り込んでの10分くらいで私は立川飛行場に付きました。そこにはヒトミさんが千葉と呼んでいた同級生が待っていました。本名は久禮千葉。北海道に住んでいてつい1か月前に転入してきた少女。ヒトミさん曰く、彼女も神様の末裔なのだとか。そんな彼女は迷彩柄の服を着こんでいました。


千葉「すぐに準備をしなさい。途中まではヘリで進むけど、どうせ旅客機の出発には間に合わない。今、おねえさまが第7艦隊に問い合わせをしている。うまくいけばあっちにはもっと早くつけるかもしれない。」


カチューシャ「うまくいけばとは?」


千葉「輸送機みたいな鈍足航空機がどんなに飛ばしたところで追いつかない。だから高速機で追い抜かす。大丈夫。普通の人間も直線飛行だけなら耐えきれるから。」


そう言って彼女は飛行場の隅に駐機していたヘリに私を連れて行きました。ヘリは迷彩色を施されたゲームにもよく出てくるヘリでした。乗ってしばらくするとそのまま上昇していきました。目指す場所は横須賀だと言っていました。


しばらく乗っていると目の前に赤い明かりと黒い空母が現れました。彼女はキティーホークとその空母を言っていました。空母の甲板に降り立つとヒトミさんがいました。ヒトミさんはヘルメットをかぶった姿だったのですぐにはわかりませんでしたが、声を聞いてわかりました。その後私は空母のとある部屋に案内され、ヒトミさんと同じ姿にさせられました。千葉さんは着慣れているかのように短時間で着替えてしまいました。再び私が甲板に戻ると青色に塗装された軍用機がありました。ただ、その姿は見たことのない姿でした。ヒトミさんに聞くと、アメリカ空軍のF-22に敗れた機体の設計図を買い取って短距離離着陸型に設計し直した物だと言っていました。型番はYF-23Fという物らしくひし形の多い形状が特徴の戦闘機だとも言っていました。その後その機体に乗せられ、ヒトミさんが通信を始めました。しばらくすると離陸許可の合図が出たのか、強烈なGと一緒に私は空を飛びました。ヒトミさんが言うには、千葉さんが護衛を行うという事らしいということでした。しばらく飛んでいくと、目の前に島が見えてきました。形から察するに、ミッドウェイ島だとわかりました。ミッドウェイに降り立ち、しばらく休憩を取ることになりました。ここに来るまでずっと同じ姿勢を取り続けていたこともあってか、用意されていたベットに転がると瞼が急に重くなっていきました。そして次に目を開けるとそこはあの小さな庭園でした。


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