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プロローグ

            


 暗い。暗い。暗い。

 まるで、深海にいるみたい。ここはどこ?何も見えない。聞こえない。声も出せない。息をすることもできない。何もできない状況のはず。なのに......

 

 怖い。何かが近づいてくる。得体のしれない何かが。

 

 怖くて、足がすくんで逃げることができな....ん? よく考えてみたら、足は?手は? そういえば、感覚がない。見ることもできない。どうしよう。

 何が起きているのかまったくわからない。

 

 怖い。誰か助けて!!!


 ー ー ー ー ー


 「はっ、はっ、はあっ!」またこの夢だ。

 最近この夢をよく見る。そしていつもここで目が覚める。そう、何かが迫ってきて、逃げることができないという場面で。はあ、とため息をつきながら、ベッドに身を投げる。

 今年、15歳、凛、中3だ。

 ラッキーなことに3年だからといって、中高一貫校なので高校受験はなく、のほほんとしていられる。現在、絶賛夏休み中。受験勉強なし。習い事、塾なし。出かける予定もなし。友達との約束もなし。部活はすでに引退したし。お気楽な一日の始まりだ。かといってやることもない。たまに、好きなダンサーの真似をする。宿題は、少しやっている。

 

 まあ、そんな感じだろう。特にやりたいことも、何か特別にできることもない。平凡な学生だ。

 こんな私がまさかあんなことになろうとはこのとき思いもしなかった。

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