第一話 試験の点数
俺の名前は阿木弘平。
岩手県の盛岡市立の高校に通っている。
家はまあ普通の家庭だ。
お父さんは会社員として働いている。
学力も学年のビリから三番目。
そんな感じの俺だが、小さいころから一つ、考えていた事がある。
それは...宇宙飛行士になることだ!
無謀にも思えるが、気にしなくていいのだ。
そういえば、何年か前にこのことを親に話したら、あきられてしまった。
でも今日から勉強すればいいのさ。
では始めよう。
水上「おい、阿木。一学期中間試験はどうだったんだ?」
やばい、同級生の水上が試験を聞きに来た。
俺「ああ、ごめん。ちょっと用事が...」
水上「わかったよ。」
ふぅ...これだけは見せてはいけない...。
(昼食後)
中川先生「阿木君、宇宙研究部ではどう?」
今度は担任の女性教師の中川先生が質問してきた。
俺「あぁ...まぁ...うまくいってますけども...。」
中川先生「今回の試験の点数なんて気にしなくていいよ!次頑張ればいいよ!」
俺「あ...ありがとうございます!」
中川先生はとても温厚的だ。
しかしこれだけ心がきつくなるとは...。
だけど悪いことばかり考えてはいけない。
人は次から次へと物事が進んでいく。
俺はそう考えた。
さぁもうすぐ学校祭の時期が来た。
学校祭では、各クラスで店を出すのだ。
俺のクラスでは縁日を開くことになっている。
俺は輪投げを担当する。
その学校祭の前日、同級生の柿田と東野と加藤と俺で食事会を開いた。
俺「明日学校祭かー。東野、学校祭で告るんだろ!」
東野「いや、まだ迷ってるんだよなー。」
加藤「告っちゃえよ!」
東野「でもあいつ普通に良いやつだからなー...」
柿田「せっかくのチャンスだから絶対に逃すなよ!」
俺「そうだよ、お前この前あいつと普通に話をしてたくせに。」
東野「...わかったよ。じゃあ俺あいつに告ってくるよ。」
加藤「頑張れよ!」
柿田「自信持てよ!」
俺「絶対に成功するから!」