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黒鷺陽の話②

あの衝撃的な狩りから1週間、現実時間にして2日後俺はまた狩りのために森に来ていた。既に採取や自衛は簡単になり片手間でできるようになった。カジロさんとかに聞いたところここの魔物達は1体でも外に出るとAランクの冒険者が出ないと討伐できないらしい。農家に相手させるものでは無い。そんな魔物と戦っていると自然にプレイヤースキルも上がっていった。採取は基本的に薬草などのポーションの材料になるやつを1度見本を見せてもらってから取りに来ていた。基本的に誰も入らないからなのか大量に生えており全て刈り取っても次の日にはまた同じくらい生えていた。


村に戻り薬師のお姉さんに渡す。するとそれに見合った対価のポーションをくれる。


「セレーナさん、今日も持って来ましたよ」


「ありがとう、陽くん。今日もいい品質だね」


そう、採取補正のおかげで取るものの全てにおいて全てのものの品質が高品質になるというものだった。実にありがたいものである。


「そういえば、村長が陽くんが来たら呼んでるってことを伝えといてって言われたんだった。っていうことで村長の家に行ってね」


「あ、はい。わざわざありがとうございます」


村長が俺に話とはなんだろう?考えても仕方ない。ちゃちゃと行こう。村長の家は村の中心付近にある。村長は錬金術師で色んなものを自作している。


「じっちゃん、どうしたの?」

俺は村長の名前を聞いた時に名前ではなくじっちゃんと呼んで欲しいと言われた。それ以来俺は村長のことをじっちゃんと言ってる。

「おうおう、よくきたの〜。いや何そろそろお前さんを異邦人たちが多く来ている街に連れていこうかと思ってな。お前さんも異邦人だからそろそろ本来のとこに行かないとな。それにここはいろいろ特殊なとこだったから」


薄々気づいてはいたけどここはやっぱり特殊なんだね。だってここにいる人みんな異常に強くて生産職の人はありえない高性能のもの作るからね。


「それでじゃが明日には行ってもらうのじゃ。寂しくなるけど向こうでも頑張るのじゃぞ。みんなで見守っとくからの」


「今までありがとう。また戻ってこれたらここに帰ってくるから」


「いつでも帰ってきなさい」



翌日、俺は村の中心にある広場に来ていた。村人全員にお礼を言って村長が作ったワープゲートをくぐって街へ行った。やっぱり普通じゃない。

最初の街はファーストというらしく(手抜きな名前だ)未だに誰も次の街に続くボスを倒せていないらしい。(掲示板の情報)それにしてもじっちゃんちょっと座標ズレて今なんかボスエリアにいるんですけど…掲示板曰くミスリルゴーレムで刃が立たないらしい。運営進ませる気ないでしょ!攻撃自体はゆっくりなので回避するのも楽だ。よっぽどあの森のイノシシの方が早い。


とりあえず1回切りつけてみようかな?

大鎌をおおきく振りかぶって横薙ぎに斬る。

「あれ、外したかな?」

何分一切手に衝撃がこず慌ててゴーレムを見ると綺麗に胴体で真っ二つになり中のコアまで切れていた。あれ呆気ない。


『運営からのお知らせです。只今を持ちましてミスリルゴーレムが倒されましたので第二の街を解放します』


そのテロップが流れた時第一の街では...


「おい、見たか?あれを誰が討伐したんだ?」

「銀閃か?それとも剛腕?はたまた魔導姫か?」

「いや、さっき運営が挙げた動画は誰でも無かった。しかもあれをワンパンしてた」

「おいおい、それってチートだろ。馬鹿らしい」

「お前にわかすぎるだろ。このゲームハイテクすぎてプログラミングが意味不明過ぎてチート使えないんだよ」





俺が第一の町に入ると辺りが騒がしかった。聞き耳を立てたところによると誰が討伐したのか探し回っているらしい。とりあえず俺は気になるところがあったので教会へと向かう。入場料を払い中に入る。


「やっぱりか...」


「どうされましたか?」

俺のつぶやきに教会のシスターが尋ねる。


「この像って神様ですよね」


「はい、その通りです。この世界を作った神々です」


よく見たことがある顔ばかりがある。何となくすごい人達だと思ったら実は神でしたなんて酷くないか?


「この空いたスペースはなんですか?」


「そこはですね。死神様のスペースでして今の時期に代替わりが行われるので新しい死神様が現れるまで開けているのです」


俺鎌使うし死神って文献によっちゃ農家だったりするしこれほぼ確定だよね。てなわけで教会で詳細なステータスを調べてもらう。



黒鷺陽

Lv50


職業 死神

種族 死神

装備 死神の大鎌 死神のローブ アイテムボックス


スキル 大鎌操作 身体強化 影操作 採取補正


称号 神々の注目 死神


死神・・・生物無機物問わず相手を殺し易くなる。



「あ、貴方様が...あ、あぁ」

やばいシ、シスターの目がやばいことになってる。


「じゃあ俺帰るから」

そう言ってドアから出ていく。

「は、はいまたいらしやっるときまでに像を建てておきます」

なんか背後からやばい声がしたけど大丈夫かな。その後ホテルでログアウトした。






「なるほどね。それなら強いわね」


「えっ、その後どうなったんですか?」

「そっか、希海はベータテストやってないから分からないのか。その後はね協会に陽くんの像が建ち、絡んでくプレイヤー全て返り討ちにされ、最終日のトーナメントでも優勝したよ」


「本当に?それヤバくないですか?」


「そう、その後転職とか色々して詐欺師の職に着いて正攻法じゃないこともできるようになって手のつけようが無くなったからね」


「まぁそれよりも早く来た料理を食べよう」

刹那と希海の会話がヒートアップして綺羅が待てなくなりつつある。

「そうね、料理も来たことだし」

「はい、食べましょう」


「「「「いただきます」」」」

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