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如月希海の話

今回はキャラ回です。ほのぼのとした感じで書いてみました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

私は少し早めの誕生日として今人気のゲームを買ってもらった。そのゲームはクオリティが高い割りにかなりの低価格だった。対象機種は全てのインターネットに接続できる機械でスマホで出来るだけでなく、専用のヘッドギアをつけるとVRMMOのようにも出来た。

今朝もニュースであっていたが先週に世界の半分の人がこのゲームを買ったことがわかったらしい。期待とともにログインをする。


【ようこそ、FSOの世界へ】

そんなテロップが現れた。その後出てきたNPCの案内でキャラを作った。職業は吟遊詩人を選んだ。これは音楽が好きだからだ。種族とかは別になんでもいいからランダムで。

そうしてキャラメイキングは終わった。このゲームでは見た目はそこまで変えられなかった。


【それではFSOの世界をお楽しみください】


目の前の景色が変化した。

「えーと。ステータスオープン」

如月希海

Lv1

種族 天使(レア)

職業 吟遊詩人

装備 初心者装備


「えっ、天使になっている!」


ばっと音がして周りに居たプレイヤーがこちらを一斉に振り向く。


「何?天使だと!」

「君、初心者だよね?うちのギルドに入らない?手取り足取り教えるよ」

「やばい、マジ天使!」

「何抜け駆けしてんだよ!俺のところに来るよな?」


これやばいやつだ。即座に路地裏に逃げる。後から先程の連中が追いかけてくる。


「逃げるな!」

「捕まえろ!賞金をかける」


えーなんで私は犯罪者ですか!そのまま気づいたら目の前からフードを被った人が歩いてきた。

「そこの人危ないですよ!逃げてください!」


未だに後ろの追っては存在している。危ないと思って声をかけるが全く持って逃げる気配がない。


「おいおいこんな純粋な女の子を大勢で追いかけて恥ずかしくないのか、ストーカー共。嫌がってるだろうが」


「おめぇには関係ないだろう。さっさとどきやがれ!さもないと殺すぞ」


「怖いねぇwでも今殺すって言ったよね。それに武器を向けたからこっちは正当防衛だからね。デスペナルティになる(殺される)覚悟あるよね?無くても殺るけど」


男の人はどこから取り出したのか真っ黒な大鎌を取り出している。見た目はまるで死神のように見える、


「おい、まさかあいつは死神か?」

「ふらりと現れ問答無用で殺しにくる...」

「運営の人とか罰則NPCとも言われる」

「やべっ逃げろ!」


「いやいや逃がさないから!」

突如ストーカー立ちの最後尾に真っ黒な壁が立ち逃げ道を塞いでいる。

「じゃあ頭冷やしてこいよ」

そう行って男の人が鎌を振り抜くと同時に追って来た人全員が光の粒子になっていた。

全く持って理解不能な状況が目の前で起こったがとりあえずお礼はしなければ!


「あの、ありがとうご、ございます」

「あ、ごめん。怖かったよね。.....やば」

「いえ、助けてもらえてよかったです。あのーあなたはNPCですか?」

何か最期の方がちゃんと聞こえなかったが重要なことではないだろう。

「いや、れっきとしたプレイヤーだよ」

その時不意に建物がずれ始めた。

「やばい、切りすぎた...」

「えっ、」

男の人は動けない私を庇うように直接当たるもののみ切り伏せていく。全ての瓦礫がおち風が起こる。不意に男のフードが脱げた。そこにあった顔は...

「えっ、陽くん?」

見慣れた顔だった。

「やべっ、バレた。バレたなら仕方ないうちのギルドに来い。そこで全て説明する」

陽くんについていく。

「てかなんでサービス三日目でこんな強くてギルドまで持ってるの?」

サービス開始からわずか三日でギルドがあることに驚き陽に問う。

「あ〜。全部βテストの特典だよ」

βテストは確か倍率が恐ろしく高いと言われてた気がする。でも陽くんには関係ないか。あだ名のひとつに確率無視(チーター)とかあったしな。いまさらか。

「えっ、βテストの時は何してたの?」

「長くなるからあまり話したくないな。じゃあ無理矢理一言にまとめると自給自足してた」

「?????」

予想外の答えに唖然とする。1人だけ別のゲームをしていたみたいだった。今度詳しく話してくれるらしい。


場所は移りギルド前中々大きな構えの建物まで連れてこられた。周囲には人がたくさんいる。


「この集まってる人たちって何しに来たの?」


「嫉妬、憧憬など様々な感情のある人やこのギルドに加入したい人の集まりかな」


既に有名なギルドになっているようだ。中に入る時にチラッと見えたが試験に合格するものはほとんどいなさそうだ。だって模擬戦と生産の二科目から出てるけどまず生産ができなくてアウトだったり生産が出来てもある程度戦闘できなきゃ行けないみたいであれよあれよと人が吹き飛んだりしていた。陽くん曰く合格率0%に調節しているらしい。試験料1回10万Gらしい中級のプレイヤーの依頼三日分らしい。あくどい...


その後いろいろとあってそのままギルドに所属することが出来たな。まぁメンバーは全員同級生で驚いたのは懐かしい。


最初はこんなもんだったな。今私は現実逃避のためにゲームを始めた時のことを回想していた。その逃避したい現実はこの辺境の街の領主の屋敷で行われているパーティーである。しかも主役は私である。何と誕生日なのである。陽くん曰く、遊びで死神の目を使っていたら見える項目が増えたらしい。隠しステータスみたいなものを見えるようになったらしい。熟練度やプロフィールも見えるらしい。それによると今日が誕生日だったらしい。それでパーティーすることになった。そしてパーティーの準備をしたからと言われて連れられると何故か領主の屋敷に着いた。


「こんちは〜。連れてきたよ〜」

「おう!こっちもお前さんたちが持って来た食材の調理終わったぞ」


「じゃあみんな揃ったないただきます。」

「「「「「「いただきます」」」」」」


「希海誕生日おめでとう」

「「「「「おめでとう!!!」」」」」

賑やかにパーティーは始まった。私たちはテーブルマナーも何も知らないので立食形式で楽しんでいる。テーブルの上に並ぶご馳走の数々。どれもこれも私のために取ってきてくれたらしい。美味しいけどさ…なんで領主さんとそんなに仲いいの!陽くん普通に話してるけどその人めっちゃ偉い人だからね!普通そんな気軽に話せないからね!


「どうした?さっきから思考がどっか飛んでるぞ」


いやいや陽くん私は普通の女子ですからこんなこと慣れてないからフリーズしても仕方ないと思うよ!


「いやいや結構楽しんでるよ!うん本当に楽しい」


確かに領主さんはいい人だしその家族も優しくしてくれる。でも一般庶民にこのパーテイは辛い。刹那に至ってはめちゃくちゃご飯を食べてる。もはや隣の綺羅と張り合ってる。それ暴食の罪持ちのスライムだからね。どんだけ食べるの!そして奥さんそれを微笑ましそうに眺めてないで...


「はぁ...」

かなり精神的に疲れてきた。こんな誕生日パーティーは現実の世界では絶対味わえなかったな。ちなみに食材はほとんど魔物らしい。これもなかなか美味しかった。流石に食べれない奴もいるが魔力を多く含んでいるものほど美味しい傾向にあった。


食事も全て食べ終わり(見た目数十皿はあった)ひと段落するとプレゼントが持ってこられた。異世界に来てまで誕生日プレゼントを貰えるとは思わなかった。

領主の娘からは石鹸や香水などの身嗜みを整えるのがいくつか貰えた。これらは高級品らしく市民では買えないらしい。しかもかなりお高いらしい。刹那はこの世界にはないであろうサイズで反射率脅威の100%の鏡をもらった。サイズは調整可能らしい。便利すぎでしょ!陽くんからは真っ黒に金の刺繍らしきものが入った髪留めだった。


「戦闘中に前髪が落ちてきたら邪魔だろう」


少し顔を赤くしながらそっぽ向いていたから照れ隠しの確率が高い。あとから刹那に聞いたところ即死回避や状態異常無効など様々な付与がかかってるらしい。これを作るためだけに寝る時間を返上してアクセサリー職人に弟子入りして頑張ってくれたらしい。こんな短期間で普通できない気がするけど気持ちが伝わって来る。

ありがとうと言おうとしても逃げられるだろうから無言で髪留めを着けておく。これが一番の感謝を表せるはず。


でももう少し心の準備したかったな...いきなり領主さん宅でパーティーはない...サプライズにはなったけど心臓に悪い。絶対いつかやり返してやる!


私はそう心に決めて秘密にしている日記にまとめて見られないように保管してベッドに寝転がる刹那や綺羅は既に眠りに着いた後だった。


「みんなもありがとうね。おやすみ」

次回は黒鷺陽のキャラ回の予定です。なるべく早く次を挙げれるといいなと思っています。

それと最近インフルが流行っているので皆さんも気をつけてください・もし既になって暇つぶしに見ている人がいましたら辛いかもしれませんが早く治るといいですね。

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