15話
次の日朝起きると既に目的地に着いていた。女子達はまだ寝てるはず。なのにこの横に感じる違和感はなんだ。隣に人らしき者がいる。鍵は昨夜かけたはずだからあいつらは入って来れないし、刹那は朝に弱いし希海も刹那の世話で忙しいはずだから誰だ?侵入者か?恐る恐るベットの反対を向くため寝返りをうつ。すると目に映るのは全体的に白いのにも関わらずやや青みがかった肌に透明感のある水色の髪の少女(推定14歳)位子がいた。
「え、誰?」
思わずその言葉が口からこぼれてしまった。その声でその少女が起きた。これは軽く犯罪なのでは無いだろうか?少女が目を開けると真っ青な目がこちらを見つめていた。
「あ、おはよう。マスター」
とりあえず布団を体に被せてから女子部屋の方へと向かう。
「おーい刹那、希海。起きてるか?」
部屋のドアがゆっくりと開き中から頭がボサボサな刹那としっかりと身支度を整えた希海がでてきた。
「どうしたの?陽くん何か問題でもあったの?」
「軽くな何かこいつの服ないか?」
そう言って謎の少女を出す。怪しげな目でこちらを見てくる希海。
「自主するなら今のうちだよ。まだちょっと起こるだけで許して上げるよ」
だんだん言葉とともに目が絶対零度になっていく。
「俺は関係ないから。マ・ジ・で」
横でこくこくと頷く少女。お前喋れるだろう。
「とりあえずその言葉信じてあげる。さぁおいで」
トコトコ着いて行く姿は姉妹のようだった。
その間に朝食を作っておこう。
冷蔵庫から何の卵か分からないものとパンとチーズを取り出す。パンに卵を落としチーズを乗せてオーブンで焼いていく。俗にエッグベネディクトというものだ。地球にいた頃も簡単に作れるのでよく作っていた。チーズは好みだけど。
4人分を作り終え皿に乗せ配膳してると丁度準備を終えやってきた。
「美味しそう」
「食べたい」
「.........」
刹那は未だにスイッチが入って居ないようだ。少女の服装は希海が持っていた、ゲーム時代の着物にしたみたいだ。黒をベースに星と桜が散りばめられたデザインになっている。なかなかに似合っている。
そういえばソファで寝転がっていたスラさんはどこに行ったんだろうか?最近影が薄すぎて読者に忘れられているのではないだろうか?アレ読者って誰だ?俺はなんの心配をしているんだろう。
「ねぇ、君って誰なの?さっきから鑑定できないしさ。
「私はスラさんだよ?」
「「へぇっ?」」
「むしゃむしゃ」
「これで見れるでしょ?」
スライム?(超希少種)
脅威度50
スキル
人化・身体錬成(硬化・分裂・合成)近接戦闘応用・七つの大罪(暴食)人工知能(元神の使徒)
たしかにスラさんだ。ところどころ似ている感じはするが特に色とか色とか色が…てか人とスライムの共通点とかほとんど無い。
「何か名前を付けようよ。何か名前ないと不便じゃん。主人が付けるべきだよ」
うーんそのまんまスーちゃんないな黒の着物...星...綺麗...女の子...
「綺羅でどうかな?」
「いいと思うよ!ねぇ綺羅はどう思う?」
「綺羅、綺羅。うん、ありがとうマスター。綺羅とっても嬉しい」
無事に気に入って貰えて良かった。キラならこっちの世界でも違和感はほとんど無いだろう。
みんなの分の片付けを済ませたらいよいよ地龍狩りに行く頃だ。
馬車を降りるとかなり肌寒く不気味な森が広がっていた。なんか出そうな雰囲気だ。
「早く行って帰りましょ」
ようやく復活した刹那が言う。
「たしかに長居したい場所では無いね」
「ご主人のいるところが私のいる場所」
「まぁちゃちゃと終わらせるぞ」
森の中を歩いていく少し歩くと地面が盛り上がり骨兵士や腐兵士や腐食鬼が出てきた。どれになるかは条件でもあるのだろうか?
「刹那よろしく」
「不滅の法灯」
この魔法は周囲一帯に炎が燃え広がり不死族だけを攻撃しいなくなるまで燃え尽きることは無い魔法だ。少ない時は普通に物理で殺すが如何せん数が多いと面倒になる。その時にこれは便利だ。そのままほほ全てのアンデッドを駆逐しながら進む。アンデッドは全くもってドロップアイテムを落とさないから旨みが少ないと言われてるが意外とスグに倒せて経験値も豊富なので俺らからすればただのカモと成り下がる。かなり奥まで来ると装備も良くなり耐性持ちが増えてくる。俺の方もレベルが上がり「カット」から「魂喰い」に変化した。これは文字通り相手の魂を奪い取れる。取る量を手加減したり違うものを撮ったりも一応出来る。魂に直接傷をつけられると肉体を傷つけられる何倍も痛くなる。またアンデッドの場合は魂を抜き取ることで滅することが出来る。
大鎌を影でコピーして数を増やしたり刃を伸ばして「魂喰い」を発動させ続ける。見る見るうちに討伐速度が上がった。さらに奥に行くと倒木や地面が陥没しているところが増えてきた。
「地龍の痕跡みたいだね」
「早く討伐しましょう」
「地龍って美味しいの?」
みんな一刻も早く帰りたい様だ。約1名ご飯としか考えてないやつがいるが...
「地龍♪地龍♪食べたいな」
そう言いながらも多分身体錬成で自分から生み出した短剣2本でアンデッド立ちを切りきながら短剣をとうして食べていく。こいつの暴食加減には本当に呆れる。
そうして歩いていると一際大きく地面が盛り上がった。今までせいぜい30cmほどだったのに対して今回のは40メートルほどあった。
「一旦距離を取れ相手は地龍と思われる。各自戦闘準備をしろ」
刹那が刀を握り希海が弓を構え綺羅が短剣を構え俺は大鎌を構える。(鎌だけに)
「グァァァァァアー」
地中から高さ30m幅40mのずんぐりむっくりした地龍が出てきた。
地龍
脅威度75
眠りから覚めた龍種の1体飛ばないだけ狩りやすい。硬い外皮を持つ。
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