スキル実験Ⅱ
「次は精霊術師ですね。」
お次は精霊術師専用のスキル、精霊召喚だ。これは使い魔召喚に似ていて、一回しか使うことが出来ない。使うと精霊の森というスキルに変わる。効果としては従魔の城の精霊のバージョンだと思って貰えばいいだろう。精霊には下級、中級、上級、王級があり、それぞれ下級精霊術師、中級精霊術師、上級精霊術師、王級精霊術師のジョブの者が召喚可能だ。ファムもヨウコも、神級の精霊は知らないとのこと。どんだけチートなんだよ。
「とりあえずやってみましょう。」
「私もご主人様の召喚する精霊に興味があります。」
「よし、じゃあやるか。」
俺は精霊を召喚してみた。出てきたのはおよそ10センチ程度の小さな鳥だ。
「鳥?」
「違います。私は全ての精霊を統べる精霊神のレーナです。」
「レンヤさん、精霊は級が低ければただの光だったりして、王級になれば少し荒い絵の様な見た目になるんです。形は精霊によって違いますが、これほどしっかりした形を持つこの精霊は王級以上と見て間違いないかと。」
「そういうことです。理解しましたか?」
「ああ。」
「ご主人様、この精霊言葉のわりに、態度が大きいな。」
ヨウコ、そんなこというなよ?これから一緒に行動するんだから。
「レーナには悪いけど精霊の森にいて貰っていいかな?ヨウコみたいに人型ならまだ良かったんだけど流石に目立つから。」
「わかりました。用があれば呼んでください。それでは。」
そう言ってレーナは消えた。恐らく精霊の森に行ったのだろう。
「そうだ、次は資格について教えてよ。」
「ああ、資格ですか。過去に1人だけユニークスキルに表れた人がいたらしいですよ。たしか、その資格に関するもののステータスの大幅な増加とスキルレベルの上がるスピードが10倍以上になるらしいです。だから、レンヤさんの魔法のスキルレベルが高いんですよ。それに資格は最上級のジョブじゃないと発現しませんし、持っている人は神越えの可能性もあるんですよ。実際すでに神越えですけど。」
なるほど、つまり俺は他の奴より簡単に強くなるのか。
「あとは、魔法創造だけですね。」
「なんかすごそうな名前ですね。流石はご主人様ということですか。」
「とりあえずどんなやつなんだ?」
魔法創造とは、イメージする事によって新しい魔法を創るスキルらしい。
ということで実験だ。まずは火魔法の強化だよな。そうだな、マグマなんかどうだ?
そう思い、やってみる事にした。マグマをイメージする。ドロッとしたとても熱い。そして何より、何もかもを溶かしてしまう様なイメージ。すると、なんと出来てしまった。
「流石はご主人様ですね。そんなの見たことないです。」
「レンヤさん、おめでとうございます。」
褒められてつい、張り切って夜まで続けた。もちろんスキルレベルも上げた。その結果、こうなった。
【ステータス】
レンヤ
人間
武神 魔神 神級精霊術師 神級テイマー
レベル38
HP 78652
MP 113589
STR 72238
DEF 70018
AGL 85480
スキル
剣術 Lv12
刀術 Lv11
短剣術 Lv10
槍術 Lv10
斧術 Lv10
無手術 Lv12
二刀流 Lv11
双剣 Lv12
火魔法 Lv7
マグマ魔法 Lv3
水魔法 Lv7
風魔法 Lv5
土魔法 Lv3
光魔法 Lv3
再生魔法 Lv3
闇魔法 Lv4
氷魔法 Lv5
雷魔法 Lv7
神速魔法 Lv4
破滅魔法 Lv9
空間魔法 Lv6
時魔法 Lv3
精霊魔法 Lv1
モンスターテイム Lv2
従魔の城
精霊の森
無詠唱
鑑定
ステータス保護
限界突破
ユニークスキル
魔法創造
武神の資格
魔神の資格
神精霊術師の資格
神級テイマーの資格
称号
裏闘技場1位
武皇帝
神の恋人
ゴブリンキラー
化け物
九尾の主
九尾の恋人
魔法を創造するもの
一騎当京
全ての天敵
超越者
神の申し子
新たにさっきのマグマ魔法、光魔法の上位互換的な再生魔法、光の速さで動く神速魔法、全てを分子レベルまで粉々にする破滅魔法、ワープや道具などをしまう空間を作る空間魔法、時を操る時魔法、スキルレベル合計が150を超えて限界突破がスキルに加わった。効果は、スキルレベル限界値のLv10を超えられることだ。
称号もなんかおかしい。
この日はもう帰って晩飯を食べた。
夜はしっかり音が周りに出ないようにした。どうなったかは想像に任せよう。今回はヨウコが先に眠ってしまい、ファムは二回目ということで少し粘ったがやはり俺より先に意識を手放したとだけ言っておこう。