Bランク
俺たちはミラと一旦別れて冒険者ギルドに向かった。
ギルドに入ると相変わらず騒々しい。俺たちは受付嬢のところへ向かった。
「依頼の報告をしたい。」
「はい。ギルドカードを提示してください。」
俺とファムはギルドカードを渡した。
「ゴブリンの討伐依頼ですか。お若いのに強いんですね。・・・!?」
最初はニコニコしていたが恐らく倒した魔物を調べたのだろう。目を見開き、こちらを見ている。
「ゴブリンの巣があったのでそれだけ討伐出来ただけですよ?いや、一箇所に固まっていてくれてラッキーだったよ。っな、ファム?」
「そうですね。ほとんど倒したのはレンヤさんですけど。」
「そうなの?ねぇ、えっと誰さん?」
「はっ、失礼いたしました。受付嬢のシリアです。」
「ありがとう。シリア、俺とファムって何体ずつゴブリン倒してる?」
「ファムさんが185体、レンヤさんが、そ、その、318体です。ゴブリンソルジャーはファムさんが6体で、レンヤさんが0。ゴブリンメイジはファムさんが2体、レンヤさんが15体。最後にゴブリンリーダー亜種をレンヤさんが討伐。」
「じゃあ、ゴブリンの依頼を100回クリアか。結構いい方じゃないか?」
「多分ですけど、結構いい方だと思いますよ?」
実際はS級の収入よりも多いのだが、本人は気付いていない。本来ならゴブリンの巣の壊滅は発見次第ギルドの総力を持って行うものだ。当然といえば当然だろう。
「正直、新人がこれほど成果をあげるのは初めてで対応がわかりません。ですので、ギルマスと相談したいんですが、ついて来てもらえますか?」
「分かった。」
「わかりました。」
そう言って、俺たちはギルマスに会いに行った。
「ギルマス、ちょっといいですか?」
「その声は、シリアちゃん!入ってくれ!」
そう言って入ったらそこにはおっさんがいた。どうやら、こいつがギルマスらしい。
「なんじゃ、シリアちゃん、お父さんと呼んでいいんじゃぞ?」
ギルマスだよな?それとも本当に父親?
「・・・ギルマス、いい加減しっかりしてください。」
「何言っておる。仕事はしっかりしているわい!別にそんなに畏まってギルマス何ぞよばんでよいぞ?」
「はあー。そんなことより、相談があります。」
「シリアちゃんから相談か?珍しいのう。その新人関係か?」
「そうです。」
「はじめまして、ファムです。」
「レンヤです。」
「こ奴らがどうかしたのか?」
「2人でゴブリンの巣を壊滅させたんですよ。」
ギルマスはシリアと同じように目を見開きこちらを見てきた。
「・・・本当か?」
「ギルドカードは提示しましたろ?それでも信じられなけらば宿屋のミラに聞いてみろ。」
はじめから疑っていなかったが念のため聞いてみたってところだろう。あまり追求されなかった。
「まず報酬じゃが、100000000ゴールド。さらにランクを2人ともBランクまで上げよう。」
「サンキュー。もういいよな。それじゃあこの後、宿屋に行くから。行こうぜファム。」
「それでは失礼いたしました。」
そう言って俺らは宿屋に向かった。宿屋のお姉さんがいたので聞いてみた。
「部屋空いてるか?」
「すいません、名前を聞いてもいいですか?」
「名前ですか?」
俺はファムと顔を見合わせた。どういうことかと。
「え、えとレンヤだけど。」
「私はファムと申します。」
俺たちがそう名乗るとお姉さんが目に涙をためて俺の手を握ってきた。
「あなたがレンヤさんですか!?娘を助けていただいて本当にありがとうございました。」
「いえ、たまたまですから。」
「それでもです。本当にありがとうございました。」
「いえ、宿に泊めてさえくれれば。」
宿代を無料にすると言われたが流石にそれは断った。
その後、夕食を食べ、ミラと少し話をして、部屋に行きステータスを確認した。
【ステータス】
レンヤ
人間
武神 魔神 神級精霊術師 神級テイマー
レベル38
HP 78652
MP 113589
STR 72238
DEF 70018
AGL 85480
スキル
剣術 Lv10
刀術 Lv10
短剣術 Lv10
槍術 Lv10
斧術 Lv10
無手術 Lv10
二刀流 Lv10
双剣 Lv10
火魔法 Lv6
水魔法 Lv7
風魔法 Lv5
土魔法 Lv3
光魔法 Lv1
闇魔法 Lv4
氷魔法 Lv5
雷魔法 Lv7
精霊魔法 Lv1
モンスターテイム Lv1
使い魔召喚
精霊召喚
無詠唱
鑑定
ステータス保護
ユニークスキル
魔法創造
武神の資格
魔神の資格
神精霊術師の資格
神級テイマーの資格
称号
裏闘技場1位
武皇帝
神の恋人
ゴブリンキラー
化け物
なんだよ、このステータス。さらにおかしくなったな。
「なぁ、ファム。俺のステータスって何でこんなにおかしいんだ?」
「ジョブによって人はそれぞれ伸びるステータスが違います。例えば魔術師ならMPが高くなります。剣士ならSTRやHP、AGLがよくなります。レンヤさんの場合、普通は2個あればかなり優秀なのに4つもある上、魔神や武神など全て最上位のジョブになっています。なのでステータスがおかしくなっているというわけです。」
「なるほどな。じゃあ俺のスキルについて教えてくれるか?」
「構いませんが、明日にしませんか?もう夜も遅いですし。」
「そうだな。じゃあ寝るか?」
「いえ、そ、その、お願いがあるのですが。」
「ファムのお願い?何?」
「その、お情けをいただけないでしょうか?その、私たちも、もう恋人ですし。」
ファムが顔を真っ赤にしながらそう聞いていた。
「いいの?」
「レンヤさんなら。」
俺はしっかり声が漏れないようにしっかり闇魔法で結界をはった。
ファムはとても敏感で可愛く、3回やって気を失ってしまった。もちろん外に声が漏れることはなかった。
何をしたかは想像に任せよう。ただ、血はしっかり洗っといたとだけ記しておこう。