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神の申し子  作者: 天地人
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ゴブリンの集落

俺は今、ゴブリンのいる森に向かいながらファムに魔法を教えてもらっている。


「要するに自分の中の魔力を認識して操れるようになるのが大前提なんです。あとは、発動したい魔法をイメージすれば発動できます。」


魔法を発動する時に見える白い靄が魔力らしく、それを自分で制御できなければならないらしい。

まず心臓の鼓動を意識して、そこにあるわずかな魔力を認識するらしい。何でも心臓は魔力のタンクみたいなもので魔力を使えない人は心臓という扉に鍵をして魔力を閉じ込めているような状態だから使うことが出来ないらしい。ゆえにまず、その鍵を解かなければならない。

俺は目をつぶり鼓動を意識する。すると、何か温かい物を感じた。俺はそれをさらに大きくしようとした。


「レンヤさん、おめでとうございます。」


ファムにそう言われ目を開けると、俺から白い靄が発生している。どうやらできたらしい。


「恐らくまだ、余力があるでしょう。ゴブリンを探しながら少しずつ魔力を解放していきましょう。」


俺とファムはゴブリンを探しながら魔力を解放していった。

全ての魔力を解放した時には、常に笑顔のファムが、若干引いていた。

次は、魔力の制御を教わった。さっきから全く魔物に会わないのは俺の魔力が凄まじく、威圧されたように、苦しくなるからだそうだ。女神のファムでもそうなのだ。その辺の雑魚なら、魔力を放出しただけで気絶したり逃げたりするらしい。

一時間ほどかけてようやくできるようになった。俺は予想外に時間がかかったと思ったのだが、ファムはこんなに早く会得できるとは思ってなかったらしく、流石です、と言われた。


「なぁ、それにしてもゴブリンいなくないか?」

「そうですね。どこかに巣でもあるんでしょうか?」

「巣?」

「簡単に言えばゴブリンの集落ですね。ゴブリンキングなんかがゴブリンを従えて作るんですよ。あまり言いたくないんですが、ゴブリンは人との行為もできるので、女性を攫って子供を作る道具のように扱ったりします。あまり気分のいい話ではありませんが。」

「もし、あったら壊滅だな。俺もそういうの嫌いだし。」

「そうですね。」


俺の言葉が嬉しかったのか腕にしがみついてきた。女神と言っても女性だ。やっぱりそういうのは嫌なのだろう。




しばらく歩くと本当にあった。


「ファム、あれがそうなのか?」

「はい。恐らくあれがゴブリンの巣です。」

「だいたい200くらいか?」

「もしかしたらもっといるかもしれません。気をつけましょう。」

「もし捕まっている奴がいたら保護を優先する。いいな?」

「もちろんです。」


そう言って、俺はゴブリンたちの前に躍り出た。ぶっつけ本番の魔法を使うことにした。魔法はイメージが大切らしい。俺はとりあえず土魔法で、地震をイメージした。震度5程度の地震だが不意を突かれたからかゴブリンがバランスをとるように重心を下げ全く動かなくなった。すかさず、王城でもらった簡易の作りの剣を抜き、次々と魔物を殺していく。だんだんとゴブリンたちも反撃するようになったが、1匹1匹が弱いせいで簡単に殺せた。

殺しに大した罪悪感はない。裏闘技場では、そのような事故はルール上たまにあるだ。もちろん俺も殺したことがある。ゆえに大した罪悪感はない。少しはあるけど。

雷魔法を使って痺れさせたり、氷魔法で氷づけ、風魔法で空を飛び火魔法で相手を焼く。

そんなことをやっていると、人を見つけた。種族は普通に人間の女の子だ。恐らく年は俺と同じくらいだろう。彼女の近くには他のゴブリンたちとは違う魔物がいた。ゴブリンは黄緑の小中学生の見た目なのに対して、そこにいるのは、2メートルほどの大きさがあり、色は深緑の人型。

そんなゴブリンがこちらを振り向いた。

そんなことは気にせず女の子に話しかけることにした。


「大丈夫?」

「え?え、えと、大丈夫です!ですから逃げてください!この魔物はAランクのゴブリンリーダー亜種です!」

「がああぁぁぁぁ!」


泣きながら俺に逃げるように言ってきた。助かりたいだろうに俺の身を心配してくれたのだ。これからゴブリンに犯されると分かっていながら自分のことに構わず逃げろと言ったのだ。

そんなこと言われたら助けてやりたくなるよな!


ゴブリンリーダー亜種が、俺に棍棒で殴りかかってきた。俺はこいつに死すらぬるい罰を与えることにした。

まず、剣で四肢をたった。勿論女の子に見せるものじゃないので闇魔法で結界を張ってこちらを見えなくした。


「がああぁぁぁぁ!」


さっきのような気合いを入れるような雄叫びではなくこいつの悲鳴が響いた。火魔法で傷口を焼き、出血多量で死ねなくなった。ここからゴブリンリーダー亜種の地獄が始まった。

水魔法で呼吸を出来なくする。呼吸困難で死ぬ前に魔法を解除し、また、呼吸を出来なくする。それを10回ほど繰り返した。次はただ魔力を当て続けていた。これにより恐怖を刷り込む。そろそろいいかなと思い、火魔法でジワジワと身体の端から燃やした。せいぜい苦しめばいい。

俺は闇魔法の結界から出て女の子に話しかけた。


「大丈夫?」

「あなたこそ大丈夫ですか!?」


女の子は俺をずっと心配してくれていたらしい。可愛いじゃないか。俺は女の子に安心させるように頭に手を置き言った。


「大丈夫、俺強いから。それじゃあ残りも片そうか。」


そう言って、魔法を撃ったり、剣で斬ったりして、ゴブリンの巣を破壊したのだった。その後ファムと合流した。


「レンヤさん、お疲れ様でした。そちらの方は?」

「私、ミラといいます。犯されそうだったところをレンヤさん?に助けていただきました。」


どうやら、女の子はミラというらしい。


「私はファム。レンヤさんの恋人ですね。」

「俺はレンヤだ。よろしくなミラ。」

「は、はい。よろしくお願いします。」

「そうだ、ミラはどうしてここに?」

「私、宿屋の娘で手伝いとして薬草を取りに来たんです。それでゴブリンに捕まって。」


薬草くらい1人で採取できると油断していたところゴブリンに襲われたらしい。運のいいことに犯されはしなかったらしい。


「宿屋か。まだ、部屋空いてるか?俺たち、泊まる場所決めてなくてよ。」

「それは多分大丈夫だと思います。無くても、レンヤさんは私の命の恩人ですから必ず部屋を用意します。」


こうして、俺たちは宿屋を確保した。帰る途中に薬草を取り、街に戻った。

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