次の目的地
「これより、表彰を始める。すべての部において優勝し、完全制覇を成し遂げた、レンヤ!優勝商品として幻の食材、オーロラフィッシュと野宿セット。他にも攻撃を1度だけ代わりに受けてくれる身代わりの腕輪が2つだ!」
「「「「おおおぉぉぉぉ。」」」」
「更に驚け!賭けでこいつに賭けていたのが俺とこいつ自身だけだったからこいつ、一気に金持ちになりやがった!」
「「「「す、すげえぇぇぇ!!」」」」
「まぁ、何はともあれ優勝おめでとう!それじゃあ最後にレンヤから一言だ!」
・・・・・・こいつキャラ変わってねーか?ガラードは確か、見た目通り年寄りみたいな喋り方だったはずだけど、まぁいいか
「今回、俺が出場したのは勇者が自分の力を過信して他の生徒が困っていると聞いたからだ。今回、俺は沢山の勇者と戦い勝利した。それはなぜか、勇者が弱いからだ。勇者だから強いという考え方は間違えだ。勇者の中にも弱い奴はゴロゴロといる。そんな奴に萎縮する必要はない。力を伸ばせる機会があるならそれを有効活用するべきだ。萎縮する暇があるなら力を身につけろ。」
俺の話を聞き、ほとんどがポカーンとしている。俺自身何を言っているか分からなかったが、簡単な話勇者にビビるな。力を身につけろ。って言っただけだしね。
「えー、それでは闘技大会を閉幕する!」
その後ガラードにお礼を言われてファムたちと合流した。
「はい、これ身代わりの腕輪。」
「ありがとうございます、レンヤさん。」
「ありがとうございます、ご主人様。」
「別にいいよ。それよりこれからどうする?」
「そうですね、迷宮に潜るのはどうでしょう?」
「迷宮?」
「はい、迷宮とは異常な量の魔力が一ヶ所にあつまり、出来た魔物の家みたいなものです。迷宮には強いモンスターなどもおり、レベル上げで行く人が大半です。」
「そうですね、ご主人様くらいになると絶望の迷宮がいいかと。」
「絶望の迷宮?」
「はい。未だ誰も攻略できていない迷宮は5つあります。そのうちの一つです。」
誰も攻略できていないか。面白そうだな。
「よし、それじゃあそこにするぞ!」
「「はい。」」
次の目標は絶望の迷宮か。本当に楽しみだ。