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神の申し子  作者: 天地人
13/15

闘技大会 2日目2

「ヨウコ、午後からはお前の出番だ。よろしく頼むぞ?まぁ、負けないとは思うが。」


俺たちは昼飯を食いに来ていた。


「まさかてください、ご主人様。必ずやこのヨウコ、ご主人様のお役に立ってみせます。」

「わたしも何かしたいです。」

「ファムはステータス上人間だから、選手としてしか参加できないからな、今回は我慢してくれ。」

「はい・・・。」


ファムが落ち込んでしまった。どうしよう。


「そうだ!ファム、今回のことが上手く行ったら二人きりでご飯でも食べに行こうか。」

「レンヤさん、ありがとうございます。」

「ムゥ〜、我もいきたいです。」

「ヨウコ、あなたはレンヤさんと出場するでしょう?」

「これとそれは別です。」


この後も不毛な言い争いが続いたがそれはまた、別の話。




「えー、これより午後のテイマーの部を開催します。司会は引き続き我々『大地の源』が担当します。では、早速一回戦。カイ選手vsノア選手だ!」


ほー、あいつが出るのか。


「勇者である、カイ選手が従えているのはBランクの魔物、ワイバーンだ!対して、ノア選手の従えるのはCランクの魔物クイーンバタフライだ。」


ほー、ワイバーンか、雑魚だな。俺も戦ってみたがすぐ倒せたしな。クイーンバタフライもパッとしないし。これも優勝かね?


「おーっと決着!勝者、カイ!」

「「「「ワァァァァァァァ!!!!」」」」


進行が進んでいき、遂に俺の番になった。


「続きましてはこの部で優勝すれば完全制覇!一部で覇王やら、絶対強者なんかと呼ばれているらしいですよ。使い魔は・・・なんでしょうね?ショウ、あれって魔物なんですか?」

「・・・・・・おいおい、まじかよ。」

「ど、どうしたんですか?」


『大地の源』はそれなりの実力を持ったパーティーだ。そこのメンバーがおそらく鑑定をしてビビっているのだ。観客は思わず息を呑んだ。いや、観客だけじゃない。控え室で見ている選手でさえも、息を呑んだ。


「・・・レンヤ選手の従魔は、九尾です。」


九尾は最強の一角を担う魔物と言ってもいいほど強力な魔物だ。それを聞いて驚いているのは仕方がないことかもしれない。


「え、えーと、相手選手は、「ちょ、ちょっと待ってくれ!棄権する。」って、え!?き、棄権です。勝者、レンヤ選手!」



その後、一人を除いて全員が棄権した。ビビりすぎだろ。


「えー、みんな棄権してしまったため決勝戦、カイ選手vsレンヤ選手です!」

「久しぶりだな、レンヤ。」

「・・・」

「無視かよ。」


もちろんだ、俺、お前のこと嫌いだし。正直、話したくない。


「お前の1日目の戦いを見た感じ、王城で見たステータスは偽物だろ?お前はステータス偽造のスキルを持っている。」

「・・・」

「沈黙は肯定だぜ。それをその女に使って九尾に見せかけてるんじゃないのか?」

「・・・はぁー。司会の人、合図、まだ?」

「あ、はい、では、始め!」

「いけワイバーン!」

「ヨウコ。」


ワイバーンが突っ込んでくるがヨウコの相手になるはずもない。電気を纏った尻尾でカウンターをして、チェックメイト。


「勝者、レンヤ選手!」

「「「「ワァァァァァァァ!!!」」」」


俺は舞台から降りた。

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