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三笠

訂正がほとんど出来ていない話です。

すいません。

3月までには訂正します。

1909年12月


「うん?」


【のんびりしていたらいかつい顔の上司来ーーーーーた。これ絶対なんかあるよな。】


上司は手紙を藤伊に渡した。


「おい。上からだ。」


「1909年12月、藤伊栄一海軍中尉は、戦艦三笠に乗艦すること。ハーーーイ。冗談でしょ。」


【転属ですと・・・・・・・。邪魔者は排除なのか?。いやまて、それにしてもなぜだ。それより転属先はなんだ、気になる。】


藤伊は大きな声で叫んでしまった。礼儀がまったくない藤伊に対して上司がビンタをした。しかし、いかつい顔の上司の藤伊の右側からくるビンタを避けてしまった。


「おっと!」


【危な。当たらなくよかった。】

 

「海軍軍人が上官に逆らうな。」


ビンタを避けられた上官は怒っていた。


【おいおい。コイツ脳筋なの。なぜ殴ろうとする。それにふつう避けるだろ。アホか。まあ、コイツは無視してと、配置係は通信係か。70点だな。やったことあるからある程度分かるからな。でも、エリート達を差し置いて自分が乗艦すると恨まれそうで嫌だな。】


【それにしてもなぜだ。分隊長心得になれば分隊長になり、大尉になれたのに……。誰かの横槍か。】


日本海海戦の英雄東郷平八郎が乗船していた戦艦三笠に転属となることは周りが羨むことであった。花形の戦艦勤務となれば、出世できるだろうと思われていたからだ。そもそも藤伊はそんなことしらない。








「ようこそ戦艦三笠へ。良い知らせがある。聞くかね。」


艦長が笑顔で迎えてくれた。艦長であるからすごく大きいと思われているがあんまり大きいとはいえない部屋だった。


「お願いします。戦艦三笠艦長土山哲三大佐。」


【お、なんか笑顔になってる。】


「藤伊栄一海軍中尉を今日付けで海軍大尉に任命する。」


「ありがとうございます。」


【WOW。海軍大尉になれた。うれしい、給料アップだ。25歳で昇格。でも、もうすぐ26歳だ。それに5月ぐらいに海軍砲術学校高等科第6期学生として卒業できるけど、なんで海軍大学校乙種学生になってしまったんだ。】


【海軍大学校ってまた勉強かよ。軍人はどれ程勉強好きなんだ。堀君と同級生になれたからよかったなあ。でも20名中19番目って甲種学生になる必要あるの?】


【なんかまた、海軍兵学校の時と同じような気がする。】





「なあ、堀君。俺、いま三笠の通信係やってる。そっちはどこで何やってるの?」


「三笠か、凄い。俺も乗艦してみたい。分隊長ではないのか。普通ならなっているはずだが。」


【一応肩書き分隊長なんだけど、通信機器に詳しい俺より上の階級の人がいないから、通信員に評判がいい俺に艦長たちがやらせているのだけど。】


「肩書きだけの分隊長さ。でも部下からの評判はいいぞ。全部部下任せだからな。」


藤伊は笑いしながら言う。


「藤伊らしいやり方だな。」


堀も苦笑いながら言った。


【俺が笑った意図を知っているから苦笑いをしたんだと思う。この様な些細なこともわかってくれるのも堀君長所だと思う。嶋田なら・・なぜ、なぜ・・と理由を聞いてくるからなあ。】

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