ほうとう息子
文才なくても小説を書くスレで、お題を貰って書きました。 お題:放蕩
「この放蕩息子が!」
父親にそう叫ばれたとおりだと思う。
俺は生まれてすぐに人を魅了するこの指先の技を身につけてからこの方ずっと、あっちこっちでほうとうの限りを尽くしている。
生み出した数などは数えようもない。
全てに違った魅力もあるだろう。
だが、その全てを覚えておけるほど俺は頭が良くないし、呆れた事に生み出した喜びを忘れてしまえるほどの馬鹿でもないのだ。
だから、勘当紛いに家を追い出されても当然だと思う。
親としては当然そうするべきだし、勘当されるような馬鹿としては当然……この生き方が駄目になるまであっちこっちでこしらえていくのだろう。これまでどおりに……。
俺は自分の愚かしさを笑いながら、すり鉢に手をつっこんで小麦粉をこねる。
味噌を溶かした汁のにおいも悪くない。
これは、また新しく美味しいほうとうが生まれそうな予感だ。
とても慌しかったのでこんなのでお茶を濁す。
うどん県民の血が流れている者的には、もっと旨そうに書けるときに書くべきだっただろうなと思えてならない。
でも、クドクド味わいや具材について書いいていたら、明らかにコメディーとしては失敗作になっていた訳で……こういうシンプルな形の方が正解なのかもしれない。
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457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/28(水) 23:24:51.61 ID:ezB0PuDi0
もう一声、いや二声お願いします
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/28(水) 23:26:14.65 ID:zrGu63hMo
放蕩
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/08/28(水) 23:40:04.64 ID:ezB0PuDi0
>>458-459
把握しました
ありがとう