なんかプロローグみたいなもの
処女作になります。よろしくお願いします。
『異世界』
読んで字のごとく、異なる世界のことである。
『転生』
これまた読んで字のごとく、別の存在へ転じて生まれることである。
これらを合わせると『異世界転生』という言葉になる。
つまり異なる世界に、前世の記憶と精神を持ちながら生まれてくるということだ。
冒頭からなぜこのようなことを語っているかというと、ご察しの通り俺が実際に体験してしまったからである。
俺が死んだのは高校2年生の春。死因は交通事故。
新学期早々、信号無視をした暴走トラックに撥ねられ、そのまま帰らぬ人に。
享年17歳、地味で目立たない人畜無害な少年でした。と自分で説明しながら絶命。もちろん青空を背景にサムズアップをかますことだけは辞さない。
そしてなんやかんやで転生、しかも異世界。
ずいぶんとあっさりした転生で、目が覚めたら赤ん坊になっているってやつだ。
もうちょっとアクションがあってもいいんじゃないか? 軽いノリの女神さまとあってチート能力を貰うとかさ。
しかもなんだよ、家族が小汚い小さな小屋に住んでるばあさん1人って……。普通貴族とかの家庭に生まれてくるもんじゃないのか?
不満は大量にあるが、転生してしまったものは仕方がない。魔法とかあるみたいだし、治安も悪いみたいだから保身のために最低限頑張ることにする。
というわけで、これから俺のつまらない転生後の話をはじめようと思う。
書き出しは、そうだな……。
俺、なんか転生した。
誤字・脱字がありましたらコメントください。
間違った文章表現など指摘していただけたら嬉しいです。