第一章「素顔の君と、また始まる」
お久しぶりです。
『ネトゲの暴言ギルマスがクラスの陰キャ女子だと僕だけが気づいてしまった』の続編スタートです!
前作のラストから数週間後。
お互いの正体を知った亮平と早和子は、その後どんな関係になったのか。
そしてGEワールドにも、大きな変化が訪れます。
今回も全5章予定です。
よろしくお願いします!
「……アンナ、なの?」
あの日。
誰もいなくなった放課後の教室で、早和子はそう言った。
責めるような声じゃなかった。
ただ、確かめるような、小さな声だった。
僕は何も答えられなかった。
それだけで、十分だったらしい。
レオンの正体が澤田早和子だと、僕が知っていたこと。
そして――
アンナの正体が僕だと、早和子にも知られたこと。
ゲームの中でずっと一緒にいた相手が、毎日同じ教室にいた。
たぶん、僕たちは二人とも、その事実をどう受け止めればいいのか分かっていなかった。
「なんで、だまってたの?」
早和子は泣いていた。
怒っているわけじゃない。
戸惑って。
困って。
少しだけ、安心したようにも見えた。
「ずっと助けてくれたの、アンナだったし……」
そんなことを言われても、僕には気の利いた言葉なんて出てこなかった。
結局、最後に言えたのは――
「……今夜も、ログインするよ」
それだけだった。
早和子は少し驚いた顔をして、それから小さく頷いた。
「……うん」
――それから、数週間が経った。
◇
僕の名前は田中亮平。
私立高校に通う高校二年生で、趣味はオンラインゲームだ。
そんな僕は、とある出来事をきっかけに、いつも横柄な態度で暴言を吐いているゲーム内のギルドマスター、レオンの正体が、同じクラスの大人しい女子――澤田早和子だと気づいてしまった。
そして少し前。
今度は早和子の方にも、ゲームの中でずっと一緒にいたアンナの正体が僕だと知られてしまった。
それから何かが劇的に変わったわけではない。
僕たちは相変わらず同じ教室へ通い、夜になれば同じゲームへログインしている。
そして今日も、いつものように学校へやってきた。
「おはよう」
朝。
教室へ入ると、早和子はもう自分の席に座っていた。
窓際。
長い前髪。
いつも通り、机の上には教科書。
「……おはよう」
小さいけど、ちゃんと返事が返ってくる。
僕は少しだけ笑った。
「最近、ちゃんと返してくれるようになったな」
「……何それ」
「いや。前まで普通に無視されてたし」
「してないし」
「してたって」
「聞こえてなかっただけ」
「絶対嘘だろ」
「……うるさい」
早和子が少しだけ顔を逸らす。
前だったら、ここで終わっていた。
『別に』
とか。
『知らない』
とか。
それだけ言って、すぐに離れていった。
今も大人しいことには変わらない。
でも――
僕となら、少しくらい会話が続くようになった。
「澤田さん」
そのとき、前の席の女子が振り返った。
「これ、先生に渡しといてって言われたんだけど、お願いしていい?」
差し出されたプリント。
早和子の肩が、ほんの少し固くなる。
「……あ、うん」
「ありがと」
「……うん」
女子が去っていく。
早和子は黙ってプリントを机の端へ置いた。
やっぱり違う。
僕と話しているときと、他の人間と話しているとき。
少しだけ。
でも、はっきり違う。
「そういえばさ」
「……なに」
「今日だっけ?」
「何が」
「GEワールドのPS5版」
「……十八時から」
即答だった。
「詳しいな」
「公式に書いてあったし」
「楽しみにしてる?」
「してないし」
今度は返事が早かった。
「絶対してるだろ」
「してない」
「昨日もログインしたとき、新規どれくらい来るかなって言ってたじゃん」
「……一回だけ」
「三回くらい言ってた」
「言ってない!」
早和子がこっちを見る。
声も少しだけ大きくなった。
「ほら、そういうとこ」
「何」
「いや」
「何なの」
「別に」
「……それ私のやつじゃん」
思わず笑う。
早和子は少しむっとした顔で、また前を向いた。
こういうとき。
ほんの一瞬だけ。
レオンが見える。
「でも、人来るかな」
僕が言うと、早和子は少し黙った。
「……来るんじゃない」
「そうかな」
「初めての家庭用だし」
「まあね」
「……宣伝もしてるし」
また詳しい。
「やっぱ楽しみにしてるじゃん」
「だから、してないし」
「人増えた方がいい?」
「…………」
早和子は、すぐには答えなかった。
机の上に視線を落とす。
「人いないよりは……いた方がいいでしょ」
「そっか」
「……それだけ」
クロムが抜けた日を思い出した。
クロムだけじゃない。
あいつについていった人。
騒動が面倒になって別のギルドへ移った人。
そのままログインしなくなった人。
以前は五十人近くいたブラックチャペルも、あの一件で三十人程度まで減った。
頻繁にログインするメンバーとなると、十人前後。
僕が入った頃より、ずいぶん静かになった。
早和子も。
やっぱり気にしていたんだろう。
本人は絶対、素直にそう言わないけど。
◇
その日の夜。
いつもの時間にPCを起動する。
Gun Edge Apocalyptic World――通称GEワールド。
ちょっと古いオンラインゲームだ。
今どき珍しく、Steamから起動するゲームですらない。
公式サイトへ行って。
そこから専用のクライアントをダウンロードして。
専用ランチャーを立ち上げる。
アップデートがあれば、そこでパッチを当てる。
昔からずっと、そのやり方だった。
家庭用版もない。
PC専用。
そんなGEワールドに、今日。
初めてPS5版が追加された。
クロスプレイ対応。
同時に大型アップデートも入った。
新しいミッション。
新しい装備。
そして、新能力。
中でも話題になっているのが、中層系の新能力。
『ガンフー』
射程距離は、ほとんど近接攻撃。
人型の敵に仕掛けると、敵の銃口を払い、投げて、倒れた相手へ至近距離から銃弾を叩き込む。
大型の敵なら、身体へ飛び乗って上から撃ち、そのまま蹴って離脱する。
投げ技の最中は無敵。
かなり派手らしい。
僕はいつものようにランチャーを起動した。
アップデートは昼のうちに済ませてある。
ログイン。
いつものタイトル画面。
いつものBGM。
そして――
《現在アクセスが集中しています》
「……は?」
《ログイン待機中》
《現在の待機人数 8417人》
「…………」
画面を二度見する。
八千?
GEワールドで?
最近なんて、起動して十数秒でロビーまで入れていた。
それが今。
そもそもゲームの中に入れない。
スマホを見る。
連絡用のグループチャットに通知が大量に溜まっていた。
ブラックチャペルの何人かで使っているチャットアプリだ。
前からログイン時間の連絡や、メンテ情報なんかを流している。
【グレイ】入れないんだけど
【誰か】待機9000超えてるw
【レオン】一時間近く待ってる
【誰か】そんなに?
【グレイ】レオン早いな
【レオン】途中で一回落とされた
【グレイ】かわいそう
【レオン】うるせえ
思わず笑ってしまう。
【アンナ】今8400
【グレイ】お、アンナも来た
【レオン】遅え
【アンナ】まだゲーム入ってないんだけど
【レオン】俺も入ってねえ
【アンナ】じゃあ遅くないじゃん
【グレイ】正論
【レオン】うるせえな
昼間。
『人いないよりは……いた方がいいでしょ』
小さな声でそう言っていた女子が。
今はスマホの向こうで、ログインできないことにキレている。
やっぱり。
本当に同じ人なんだろうか。
◇
待つこと。
約一時間。
【グレイ】入れた
【アンナ】こっちあと300
【レオン】まだ1200
【アンナ】なんでグレイより後ろなの?
【レオン】知らねえよ!
【グレイ】日頃の行い
【レオン】殺すぞ
そんな会話をしているうちに――
《接続しています》
ようやく表示が変わった。
暗転。
読み込み。
そして――
いつもの中層都市。
「……うわ」
思わず声が出た。
人。
人。
人。
いつものロビーが、見たこともないプレイヤーで埋まっている。
頭上に表示された名前。
初期装備。
見たことのないキャラクター。
全体チャットも、ものすごい速度で流れている。
【全体】ショップってどこですか?
【全体】上層行くにはどうするんですか?
【全体】これ弾切れしないんですか?
【全体】パーティの組み方教えてください
【全体】高速ダッシュ止まれないw
最後の一文に目が止まった。
ロビー内では武器も特殊能力も使えない。
ただし、そのまま通路を抜けた先に、戦闘訓練用の演習エリアがある。
新しい装備や能力を試すための場所だ。
見ると、そっちはさらにすごかった。
銃声。
爆発。
分身。
ホバー移動。
意味もなく巨大な手が伸びる。
新能力のガンフーを試しているプレイヤーもいた。
人型の訓練用ダミーへ走り込む。
腕を払い。
掴み。
勢いよく投げる。
倒れた相手へ二発。
銃を回しながら立ち上がる。
「……映画みたいだな」
派手だ。
でも、射程は本当に短い。
少し離れて発動したプレイヤーが、その場で空振りしている。
【全体】届かねえw
【全体】もっと近づけ
【全体】近づいたら撃たれるじゃん
【全体】だから無敵使うんだよ
なんだか。
別のゲームみたいだ。
ギルド一覧を開く。
「……え?」
今度はこっちで驚いた。
【SYSTEM】サムがBLACK CHAPELに加入しました
【SYSTEM】セレナがBLACK CHAPELに加入しました
【SYSTEM】シラヌイがBLACK CHAPELに加入しました
知らない名前が並んでいる。
【ブラックチャペル】アンナ:何これ
【ブラックチャペル】グレイ:今日だけで結構入ったよ
【ブラックチャペル】レオン:申請多すぎんだよ
【ブラックチャペル】アンナ:何人くらい?
【ブラックチャペル】レオン:知らねえ
【ブラックチャペル】グレイ:十人くらい増えたんじゃない?
オンライン一覧を見る。
二十人近い。
クロム事件の前。
よくログインしていた人数と、ほとんど同じだった。
【ブラックチャペル】アンナ:戻ったじゃん
【ブラックチャペル】レオン:何が
【ブラックチャペル】アンナ:人数
【ブラックチャペル】レオン:初心者ばっかだけどな
【ブラックチャペル】グレイ:いいじゃん、賑やかで
【ブラックチャペル】レオン:面倒なの増えただけだろ
言いながら。
また一人。
加入が承認された。
僕は少しだけ笑った。
昼間。
早和子が言った。
『人いないよりは……いた方がいいでしょ』
たぶん。
今も同じことを思っている。
◇
そんな新入りの中で。
特に目立つ二人がいた。
一人は――
デカい。
とにかくデカい。
浅黒い肌。
太い腕。
短い黒髪を後ろで束ねている。
身長は二メートルを軽く超えているように見えた。
下層出身の肉体改造型。
肩には巨大な弾帯。
両腕で抱えているのは、人間が持つサイズじゃない大型ガトリング砲。
背中にはグレネードランチャーまである。
名前は――
【ブラックチャペル】バルク:よろしくー!
見た目に反して、妙に明るい。
【ブラックチャペル】バルク:いやーこのゲーム派手でいいねえ!
【ブラックチャペル】アンナ:今日から?
【ブラックチャペル】バルク:そうそう!
【ブラックチャペル】グレイ:慣れてる感じするけど
【ブラックチャペル】バルク:MMOは結構やってるよ!
【ブラックチャペル】レオン:ガトリング選ぶ奴初めて見た
【ブラックチャペル】バルク:いっぱい弾出るじゃん!
【ブラックチャペル】レオン:理由それだけかよ
もう一人は。
バルクの隣に立つと、余計に小さく見えた。
華奢な女性型サイボーグ。
白と黒を基調にした初期装備。
アサルトライフル。
拳銃。
手榴弾。
全部。
最初にもらえるもの、そのまま。
名前はルナ。
【ブラックチャペル】ルナ:よろしくお願いします
【ブラックチャペル】ルナ:今日から始めました
【ブラックチャペル】ルナ:オンラインゲームもほとんど初めてです
【ブラックチャペル】ルナ:迷惑をかけたらすみません
【ブラックチャペル】レオン:最初から謝るな
【ブラックチャペル】ルナ:すみません
【ブラックチャペル】レオン:だから謝るな!
【ブラックチャペル】グレイ:レオン、怖い怖い
【ブラックチャペル】アンナ:新人逃げるって
【ブラックチャペル】レオン:普通に言ってるだけだろ
普通。
らしい。
◇
せっかくなので。
新入り二人を連れて、簡単なミッションへ行くことになった。
レオン。
アンナ。
グレイ。
バルク。
ルナ。
五人。
場所は中層の廃工場区画。
初心者向けの小規模ミッション。
相手も、そこまで強くない。
はずだった。
【ブラックチャペル】レオン:じゃあ適当にやれ
【ブラックチャペル】アンナ:説明雑すぎない?
【ブラックチャペル】レオン:死なねえだろここなら
【ブラックチャペル】グレイ:まあ、たぶんね
ゲートが開く。
敵兵。
四人。
バルクが前へ出た。
【ブラックチャペル】バルク:お、来た来た!
巨大なガトリング砲が回転する。
低い駆動音。
次の瞬間。
轟音。
弾幕が廃工場の通路を埋め尽くした。
「うわ……」
派手だ。
とにかく派手。
敵兵が遮蔽物へ飛び込む。
その横から、別の敵が出てくる。
バルクが笑う。
【ブラックチャペル】バルク:おー!
全身の皮膚が変わる。
褐色の肌が、黒鉄のような金属へ。
硬質化。
敵の銃弾が次々当たる。
でも――
ほとんどHPが減らない。
【ブラックチャペル】バルク:これ楽しいな!
【ブラックチャペル】レオン:そこで硬質化すんな!
【ブラックチャペル】バルク:なんで?
【ブラックチャペル】レオン:次の部屋行くぞ!
【ブラックチャペル】バルク:おうっ!
歩く。
遅い。
ものすごく遅い。
【ブラックチャペル】レオン:遅え!
【ブラックチャペル】バルク:ハッハッハ!
【ブラックチャペル】レオン:笑ってんじゃねえ!
僕とグレイが先へ進む。
ルナは少し遅れてついてきている。
動きがぎこちない。
敵が出る。
立ち止まる。
照準を合わせる。
撃つ。
また止まる。
完全にアクションゲーム初心者の動きだ。
【ブラックチャペル】レオン:ルナ、止まって撃つな
【ブラックチャペル】ルナ:はい
【ブラックチャペル】レオン:右の遮蔽物
【ブラックチャペル】ルナ:はい
ルナが走る。
しかし――
奥から敵兵が三人出てきた。
【ブラックチャペル】レオン:そこ危ねえ!
ルナが固まる。
【ブラックチャペル】レオン:高速ダッシュ使え!
【ブラックチャペル】ルナ:はい!
ルナの身体が、一瞬だけ前へ傾いた。
まるで短距離走のスタート前みたいに。
走る――
そう思った。
次の瞬間には。
いなかった。
「……え?」
僕は思わず画面の奥を見る。
遠い。
遥か向こう。
小さな人影が、ものすごい速度で通路を走っている。
【ブラックチャペル】アンナ:速っ
【ブラックチャペル】グレイ:どこ行くの?
返事。
【ブラックチャペル】ルナ:すみません
【ブラックチャペル】ルナ:止まれませんでした
【ブラックチャペル】アンナ:どこ?
【ブラックチャペル】ルナ:敵がいっぱいいます
ミニマップを見る。
「…………」
僕たちから。
百メートル以上先。
敵の反応。
大量。
【ブラックチャペル】レオン:お前どこまで行ってんだよ!!
敵の射撃音。
【ブラックチャペル】ルナ:すみません!
【ブラックチャペル】レオン:謝ってないで戻れ!
【ブラックチャペル】ルナ:戻り方が
【ブラックチャペル】レオン:ダッシュ残ってるだろ!
【ブラックチャペル】ルナ:全部使いました
【ブラックチャペル】レオン:なんで三回全部使ったんだよ!!
なるほど。
高速ダッシュは三ストック。
一度に三回連続で使える。
つまり――
ルナは止まれないまま。
三回。
連続で。
敵陣の奥まで走ったらしい。
【ブラックチャペル】バルク:待ってろ! 今行くぞ!
後ろからバルク。
でも――
硬質化したまま。
一歩。
一歩。
ものすごく遅い。
【ブラックチャペル】レオン:お前はまず硬質化解除しろ!!
【ブラックチャペル】バルク:あ、そうだった!
【ブラックチャペル】グレイ:もう無茶苦茶だね
【ブラックチャペル】アンナ:とりあえず助けるよ!
僕は前へ走る。
グレイの分身が先行。
敵の視線を引く。
レオンが横から二丁拳銃で削る。
ようやく硬質化を解除したバルクが追いついてくる。
【ブラックチャペル】バルク:どけどけー!
ガトリング。
轟音。
敵がまとめて怯む。
その隙に、僕はルナのところまで走った。
HP。
残り三割。
【ブラックチャペル】アンナ:生きてる?
【ブラックチャペル】ルナ:なんとか
【ブラックチャペル】アンナ:こっち!
【ブラックチャペル】ルナ:はい!
今度は。
普通に走って戻ってきた。
◇
その後。
多少ぐちゃぐちゃになりながらも。
ミッション自体は無事クリアした。
【MISSION COMPLETE】
結果画面。
ルナがすぐにチャットを打つ。
【ブラックチャペル】ルナ:本当にすみませんでした
【ブラックチャペル】レオン:だからいちいち謝んな
【ブラックチャペル】ルナ:……はい
【ブラックチャペル】レオン:高速ダッシュは行き先見てから使え
【ブラックチャペル】レオン:三回全部使い切るな
【ブラックチャペル】レオン:最低一回は残しとけ
少し間。
【ブラックチャペル】ルナ:はい!
【ブラックチャペル】ルナ:次は気をつけます
【ブラックチャペル】バルク:いやー楽しかった!
【ブラックチャペル】レオン:お前は少し反省しろ
【ブラックチャペル】バルク:なんで?
【ブラックチャペル】レオン:硬質化する場所考えろ!
【ブラックチャペル】バルク:でも気持ちよかったぞ!
【ブラックチャペル】レオン:気持ちよさで戦うな!
【ブラックチャペル】グレイ:ゲームなんだからいいんじゃない?
【ブラックチャペル】レオン:よくねえ!
チャット欄が流れる。
速い。
さっきからずっと。
誰かが喋っている。
誰かがログインしている。
誰かがミッションへ行こうとしている。
あの日。
クロムが抜けた日。
レイドが終わったあと。
システムログに、脱退通知が何度も流れた。
レオンは何も言わなかった。
あのとき。
このギルドも。
そのまま静かになっていくのかもしれないと思った。
でも――
今は。
【ブラックチャペル】誰か:誰か次行く?
【ブラックチャペル】誰か:行くー
【ブラックチャペル】誰か:初心者でも大丈夫?
【ブラックチャペル】グレイ:大丈夫大丈夫
【ブラックチャペル】レオン:説明くらい読んでから来いよ
【ブラックチャペル】バルク:細かいこと気にすんなって!
【ブラックチャペル】レオン:お前は気にしろ!
また流れる。
昼間の早和子を思い出した。
『人いないよりは……いた方がいいでしょ』
たぶん。
今のレオンも同じことを思っている。
本人は。
絶対に認めないだろうけど。
ブラックチャペルは。
また少しずつ。
騒がしくなり始めていた。
第一章を読んでいただき、ありがとうございました!
今回は前作の事件後からスタートしつつ、PS5版の登場で一気に賑やかになったGEワールドと、新しくブラックチャペルへ入ってきたメンバーたちを描いてみました。
バルクとルナは、同じ新規プレイヤーでもかなり対照的な二人です。
そして、前作ではほとんど会話をしなかった早和子も、亮平相手には少しずつ変化しています。
次回も、新しくなったブラックチャペルの日常を描いていく予定です。




