表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紡いだ先に  作者: サブスクリーム


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/167

ワイン

打ち上げられた樽の首飾りは、綺麗な放物線を描きながらスタンドに入る弾道。小生も諦めかけたその時、またもやカラスがスタンドすれすれでスーパーキャッチをする。超ファインプレーだ。そしてその後全体を見渡しながら、その場を立ち去ろうとするカラス。それもそうだろう。カラスをいいと思っている人間は少なく、このまま近くにていても厄介もの扱いされてしまう。ただ、小生だけは違う感情が込み上げてきた。「待って。あなたが美樹なんだろ!」周りのリアクションのことすらお構い無しにワンワンと大きな鳴き声をいつのまにか発していたのだった。少し距離があり伝わっていないかもしれないが、カアカアと聞こえたのか「待たね。」と聞こえたのか小さな鳴き声のような声を残していった。小生はまだ泣きじゃくった後のせいか鼻がむず痒くクシャミをした。

その時、美樹との夕食の時によく飲んだ赤ワインで乾杯している映像が飛び込んできた。またもやハッとした。カラスの足にはワイン色のリストバンドのようなものが巻いてあった。ワイン樽の首飾り、ワイン色のリストバンド。これが何を意味しているのか小生がまた泣きじゃくるには充分なメッセージだった。これは今まででみた映像でもっとも忘れたくない最後の晩餐だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ