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親身
みーちゃんは、ひとみのヒトを神様に授けみーちゃんとして転生していた。アシカのみーちゃんは先天的な病気の症状で四肢が他のものより小さかった。泳ぐのも、皆よりも遅く愛らしく手を振る動作もぎこちなかった。しかしそんなみーちゃんをいつも近くで応援してた人がいた。それが、今日も一緒にステージに立っているトレーナーのひろみだった。ひろみがみーちゃんが小さい頃からずっと見守ってきた。そしてトレーナーの仕事を誇りに思って頑張っていた。そんなひろみを自分の事のようにずっと応援してきたみーちゃんは、既に人間に戻ることを望んでいなかった。小生は、どうしたら神様との契約が終わるのかは知る由もないが、みーちゃんはそれを理解していたようだ。小生にかけた言葉の後、みーちゃんがどうなったかはわからないが、あの時の表情からちゃんと向き合って出した答えだったんだろう。みーちゃんは自分のプールに映し出された顔見て、頷いた後水中に入っていった。映し出された眼球の黒目の輝きにはバツ印のような模様が映し出されていた。




