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好機
小生はオットセイである。そう言いかせながらボールを鼻の上に置くイメージをする。しかし、まず、ボールを上に乗っける方法が見当つかない。これは人間の手を借りるしかない。当然アッキーに頼むのが得策だろう。リールをアッキーの方に強く引きながらボールも蹴っていく。賢治も「コラコラ」と言いながら、凄く嬉しそうに歩み寄る。アッキーはすぐに気づき、小生の頭を撫でて、ボールをいじっている。小生はボールを見ながらバフバフと鳴く。アッキーもボールが欲しいことに気づき、少し転がしてじゃれ合おうとした。伝え方が下手くそだった。小生は首を上下に振り頭の上にボールが欲しい仕草をする。アッキーはボールを持ち上げ、小生の頭の上に置こうとした。好機が訪れた。




