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紡いだ先に  作者: サブスクリーム


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異変

ケイは気が動転していた。カイが崖から落ちそうになったのも故意にやったわけでなく、恋を成就させたく、会話に熱くなったせいで間合いを見誤った事で起きた偶発的な事故だ。ただ不幸中の幸いでカイが九死に一生を得たことを確認して、胸をなで下ろしていた。小生もケイがわざと突き落とそうとしたのではないと、想像の域ではあるが感じていたので、左程怒りはこみ上げてこなかった。逆にケイが落ち込んでいるように伺えたので、慰めの意味も込めて小生から話に言った。「私は気にしてないから、貴方も気にしなくてよいよ。」小生にしては、かなり大人な対応したと自負した。しかしケイからは一向に返事が来ない。普通に犬の鳴き声が「ワンワン」と聞こえるだけだ。トイプードルのリンが吠えているのだろうとリンを見るが吠えている気配がない。恐る恐るケイを見るとケイが吠えているのだった。「なんで〜」頭が混乱している小生であった。

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