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違和感
小生はラーメン好きであった。
前世がお笑い愛好家であった小生にはこの呼称は、まんざら悪い気がしない。何よりも賢治の捨て身のネタが突破口になったのが微笑ましく感じる。賢治と美香はお互いの年齢であったり、学校だったり、自己紹介するまでに発展。また、明日この時間に会いましょうと、手を振る仲までになる。まんざら小生の機転は悪くないと鼻を高くしたが、賢治は気付かなかった。ただ、1つ気になった事がある。それは、ポメラニアンの圭である。圭は美香には、満遍の笑みを振りまいていたが、こちらには冷ややかな目で見ていた気がしてしょうがない。気のせいならいいのだが。私の不安とは裏腹に賢治はスキップしながら家路に向かうのだった。