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素性
「私は人間時代佳子と呼ばれていたの。」ケイは人間時代の素性を話してきた。辛かった出来事を苦虫を噛み潰したように思い出しながら。「神様から今回チャンスをもらって、もう1回チャレンジしたいと本当に思っている、思っていたが正直なとこかしら」少し開きなおった雰囲気も出しながら話は続ける。「キッドはね、実は人間時代の知り合いなの。偶然なのかしらね。それとも神様のイタズラなのかしら。ただ、楽はさせてもらえないのは分かったわ。」妙に説得力のある物言いにただ、聞き入っている小生がいた。そして、キッドとの関係を聞き、ケイの今の心境が大袈裟でないことだけは理解できた。




