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予感
キッドは、一瞬怒りがこみ上げてきたが、冷静に考えれば、自分が憎まれることをした側の人間だったことを思い出し、微妙な表情に変わっていく。小生も終わったことを言った所で、前に戻れる訳でなく、今の置かれた状況、すなわち賢治の初恋をお膳立てすることが、今小生に課せられた使命であることを思い出した。その時ケイの今までの塩対応に関して改めて振り返った。「うん?うん?うん?…え〜もしかして〜もしかするの〜」冷や汗をかきながらケイを見たが、相変わらず無愛想な顔しながらこちらをみて見ぬふりをしている。想像通りの展開ならば小生はピンチに陥ってしまう危険を秘めていた。




