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僥倖

賢治にチャンス到来だ。気は動転していたが、今千載一遇のチャンスが来ているのに気づかない訳がない。沢山用意していた会話パターンを即座にシミュレーションして、勝ちの方程式を模索する。だが賢治はメンタルが追いつていなかったせいで、好機を不発に終わらせてしまう。「だ、大丈夫ですか?」「カイはラーメンが好きで」「あっ めんくいで…」事前に仕込んだ中からこのギャグを話した事のない方に持っていくという無謀な選択をしてしまう。

小生も少しうつむいてしまう。

賢治にとって、この無言の数秒を10分ぐらいに感じていた。

早くこの場を立ち去りたい一心でしたが、恐る恐る美香の顔を見上げると意外や意外、笑ってくれていたのだ。すなわち、賢治にとってまぎれもなく僥倖であった。「お褒め頂きありがとう。いつもお見かけしますね。カイちゃんっていうですね」

そう小生は、ゴールデンレトリバーのカイである。

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