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花火
賢治達は、花火が夜空に鮮やかに映し出されるのを待ち侘びてるのに対して、小生達は、この冷え切った空気に摩擦のようなジリジリした感じいわば、線香花火のような火花が飛んでくる気配が帯び始めるのであった。まさに対照的な空気感であった。キッドは、小生の境遇も理解しており、やり過ごすことはできない事も小生なりに把握している。この狭い場所に小生、ケイ、キッドと同じ境遇の者が一堂に介していることになる。恐らくリンは普通の犬なんだと想像できた。倫だからだ。この状況をケイが拒んだことが少しづつであるが、分かってきたかもしれない。




