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境遇
初めて会った時からケイは、違和感をかなり滲み出していたが、やはり普通ではなかったことが、この機に浮き彫りとなった。ケイは人間時代、佳子と言う名前だった。母親と2人暮らしをしており、母親は重度の認知症で、目が離せず毎日献身的に介護をしていた。しかしながら、一向に母親の症状がよくなる兆しもなく、佳子は疲弊する一方であった。そんな中、しょうもないことで母親と口論となり、気づいたら首を絞めていたのだ。佳子もこれ以上生きていく気力がなく、睡眠薬を沢山服用し、帰らぬものとなった。そこからは小生と同じ道を辿る。佳子はニンベンを神様に捧げ、圭の命を授かった。ケイは美香を通じて善行をしようとしているのは定か。それと賢治を花火に行かせないようとしていることが繋がっていることも薄ら感じとっているのであった。




