162/171
臆病風
龍之介が洗い場でコンロやトングを洗ってる時に賢治に質問してきた。「賢治君は美香の事が気になっていたよね。今はアッキーが気になってるの?」全く予期してない質問に賢治はおどおどしながら答える。「あ、はい、アッキーは学校でも気軽に声掛けてくれるし、凄く接しやすい人なんですよね。」「そっか。それで付き合ってるの?」賢治はさらにおどおどしながら「付き合ってないですよ。ただ、そうなったらいいなとは思ってます。」率直な気持ちを龍之介に伝える。「そっか、賢治君を陰ながら応援するよ。僕も賢治君のようにまっすぐ向き合いたいんだけど、なんか全てを失いたくないから、臆病になっててね。」小生は龍之介の気持ちを痛いほど理解していた。




