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同情
ハジメは、ケイを直視していた。すぐにハジメはケイと会話がしたかった。何かしら言葉を投げかけているようだが、距離があるせいか人間の声としては届かず、犬の鳴き声として響いていた。どうやら脳内に映し出される距離と人間の会話ができる距離には違いがあり、ある程度の距離に近づくと相手の映像がクシャミを起点に映し出され、さらに近づくと人間の声で会話ができるようだ。ケイは混乱状態を超え、理解することを拒絶していた。すでにキャパオーバーになっていたのだった。小生はケイの気持ちが痛いほど分かり変な同情が芽生えていた。




