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発見
ハジメはすぐに大きい鳴き声で存在をアピールした。しかしケイは動揺して小生のほうばかりを見ており、全く耳に届いていないでいた。先に気づいたのは、小生だった。焼肉の準備も進み、火起こしも順調に来ている。煙にむせ、小生はクシャミをする。すると佳子と泣き叫ぶ男性の映像が映し出されていた。「これは、ケイが死んだ場面なのか!と言う事は、この男が夫である可能性が高い。ならば!」小生はハッとして辺りを見渡す。バーベキュー場にこちらを向いているペットはいない。隣接の公園は遠すぎるだろう。そして駐車場の方を向くとこちらを向いている犬がいた。正確に言うと、隣のケイを見て吠えている犬、そうボストン・テリア犬のハジメだった。




