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謝罪
龍之介は1番に現地に到着しており、賢治は申し訳なさげに声をかける。「龍之介君おはようございます。早いですね。」「賢治君おはよう。少しでもポイント上げないとこの会に呼ばれなくなっちゃうからね。笑 冗談だよ。」とりあえず、賢治は会話が出来てホッとした。小生の方はというと、キッドがこちらをずっと見ているが、会話のきっかけが見当たらなく、ためらっていた。そんな中キッドから声をかけてきた。「カイ、この前のカラスから聞いたよ。お前の婚約者だったんだね。本当に申し訳ない事をした。どうにもならない事は分かっているんだが、謝罪だけは改めてさせてもらえないか。本当にすまなかった。」キッドは珍しくひたすら平謝りだった。「勿論、あの出来事は憎くて堪らないよ。あれがなければ、今頃美樹と結婚して幸せな家庭を築けているかもしれないからね。ただ、今となっては過去の話だし、それよりは、今何をすべきなのかを考えて、正解を見つける事が小生にとって大事な事なんだ。」キッドは申し訳なさげに耳を傾けていた。




