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選択肢
キーちゃんは少し機嫌が悪そうに見えた。恐らく足の怪我も一つの要因になっている気がする。夜風の冷えに小生はクシャミをした。すると佳子が母親の看病に疲れ自殺した映像とそこに駆けつけ、泣き崩れている男性の姿だった。今まで見た映像は、近くにいるものの人間時代の映像がフラッシュバックするものだった。しかしケイはいない。どういうことなんだ。小生は脳みそをフル回転させて考えた。すると一つの仮説が浮上した。仮に今近くにいるものが、出会ったものの人間時代の映像として共有した場合、それを他のものに映し出す事が可能なのではないかと。すなわち、キーちゃんがケイといる間にみた映像、おばあちゃんが転生したものと遭遇、この泣き崩れた男性が転生したものと遭遇。恐らくこのどれかだろう。この選択肢が考えた途端、小生は凍りつくのだった。




