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自己暗示
暫く無言の時間が過ぎていた。ただ、賢治ももう帰る準備に入っていたので、最後に小生が話しかけた。「何が正解かは私には分からないけど、リンがいるという事実だけでも詩織はきっと前を向いて歩けるのだと思う。人生の帰路にたった時、どちらに進んでも応援してあげることがどれだけ心強いことか、きっと人生に無駄なんてないと思う。色々な経験が人生の糧になっているはずなんだと。それを1番近くで見届けることができるのは、私達しかないんだと思う。」リンに思いを伝えたが、これは自分にそう言い聞かせていることは明白だった。




