ギルド
「先ずは【ギルド】とはこの世界の半数が所属している組織だ」
生徒達が静かになった所で教師が説明し出した。
「そしてギルドに入るには条件がある。
19歳以上は試験のみで登録が出来るがそれ以下は、ギルド員の推薦と試験に合格しなければ登録出来ない事になっている。んでギルドにはランクがあって上から【A、B、C、D、E】ランクとなる」
教師は一息吐くと更に続けた。
「試験に合格し登録出来るとギルド証が与えられ最初は【Eランク】からのスタートとなる」
教師は自分のギルド証と呼ばれる手帳を生徒達に見せ言った。
「ランクを上げるにはクエストと呼ばれる任務や依頼をこなして経験値を積み、進級試験を合格する必要がある」
「何回も試験があるのは何でですか?」
教師の説明に疑問に思った生徒が手をあげ質問した。
「任務での事故や死亡を防ぐためらしい。
ここまでで分からないことがある者はいるか?」
教師は答えると逆に生徒達に問い掛けた。
「よし。余談だがAランクの上があって【プラチナランク】があるらしい」
「らしいってどういうことですか?」
生徒達からの質問が無いことを確認した教師は言った。
教師のはっきりしない言い方にクラス中が笑いに包まれた。
「先生もよく知らないんだ。プラチナランクってのがあって四人しかいないと言われてる。その四人は【四神】と呼ばれそれぞれ【青龍の夜】【朱雀の朱音】【玄武の彼方】【白虎の灯】と言うらしい・・・・まぁただの噂で本当かどうかも分からないがな」
教師は戯けた様に言い生徒達は噂話に興味津々の者、ギルドに興味ある者、不安のある者とそれぞれの反応を見せた。
「静かに。話しを戻すが、今日決めたチームは連帯責任だから間違ってもサボったりしないように。チームワークを大切にな」
「だってよ」
戯けてた先程とは違い真剣な表情で言う教師に、柊斗はニヤリと笑い美世は考える事を放棄し天を仰いだ。