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入学式

【ただいまより第ーー回生入学式を開催致します】



 ここは、世界に一つしか無い魔法を学ぶ完全寮制の学校[星光学園高等部せいこう]である。

高等部では15歳から18歳までの三年間様々な魔法を学ぶ。

他に一般的事を学ぶ10歳から14歳までの初等部もある。

高等部では、大きく分けて


《治癒魔法》


《近距離攻撃魔法》


《遠距離攻撃魔法》


《援護魔法》


の専属魔法


《火》


《水》


《風》


《光》


《闇》


の属性魔法について学び、訓練する。


 その中でもそれぞれの属性に長けている一族がある。


《火属性の赤井家あかい


《水属性の青葉家あおば


《風属性の緑山家みどりやま


《光属性の白鳥家しらとり


《闇属性の黒川家くろかわ


があり、今年は幸運にも《五色家ごしきけ》が揃うことで最強世代と言われている。


 白鳥家長男の真人まさとが今年三年になり、続いて赤井家長男のわたるが二年生になる。


そして赤井家次男ののぼる、青葉家長女の皐月さつき、緑山家長男の平次へいじ、白鳥家長女の美夜みや、黒川家長男の柊斗しゅうとが新一年生として入学した。


【新入生総代 玖蘭くらん 美世みよ


「はい」


 新入生挨拶で呼ばれたのは五色家では無いことに会場は少しざわついたが、腰まである長い漆黒の髪を靡かせ同じく漆黒の瞳をした神秘的な姿に息を忘れたかの様に静まり返った。


「ーーーー新入生総代、玖蘭美世」


 挨拶が終わりその後、何事もなく入学式は終わった。



「お兄様!美夜も入学しました!」


「美夜久しぶりだね。入学おめでとう」


 入学式が終わると腰まである金色の長い髪を靡かせた右目が青、左目が白のオッドアイの少女が同じ金髪の青い瞳の少年に駆け寄った。


少女を美夜と呼んだ少年は、周りから羨望の眼差しを受け流し、爽やかな笑みを浮かべ少女の頭を撫でた。


「真人様よ!!」


「尊い…」


「きゃーーーっ!!」


 少年は真人まさとと呼ばれ、周りから黄色い悲鳴が響いていた。


「お兄様は相変わらずですね!」


「美夜も人のこと言えないだろう?」


 美夜は呆れたように溜息をつきながら言うと、真人はニヤリと意地悪く笑いながらウインクした。


ーーバタバタッーー


 真人のウインクを見て倒れる女子生徒が続出したのは言うまでも無い。


「・・・・・ね」


 そんな姿を遠目に見ていた玖蘭美世は何かを呟くと、近くにいた少年とその場を立ち去った。





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