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第64話 魔王襲来

冷たく硬い灰色の床に、[#追加しました → 物柔らかそうなセーラー服を着た世界一可愛い]少女が座り土下座をしていた。

その少女が土下座をして謝っている相手は、[#追加しました → 愛しの両想いの年上の憧れのかっこいい]少年である。

この光景は決して脅してたりカツアゲを行っているわけではな[#追加しました → く私達の愛の形を表現した素晴らしい光景に違いな]い。


(くっくっ、せっかく出てこれたついでじゃ!このまま書き換えてやればワシのものに・・・。)


*************************

セキュリティ侵入検知、コアブロックを隔離します。

*************************


(むぅ・・・。アカネめ!此処まで手を入れておるのかのう・・・。)


・・・


大勢の人々が集まる操縦室ではセーラー服を着た少女が床に頭をこすりつけていた。

「すまぬ!!ワシが悪かったのじゃ!」


そんな様子を王女は困惑しながら傍観していた。

「コウさん・・・これはどういう・・・」


「あぁ、見てのとおりだ。」


「そのまま見ると幼気いたいけな少女を脅して謝罪させていると言うことですけど・・・」


「まぁ当たりだ。」


謝罪をして反省している筈の少女はなぜか嬉しそうに息を荒げていた。

「100年後には、こういった行為も流行っているのですね・・・。」


「違うからな!!」


俺が知る限りの、モニカを軽々と超えるS級危険人物が湧いて出た以上対処せざる負えなかった。

こちらはムッツリ変態少女と違い、かなりの強硬手段に出てくる・・・いわば正当防衛と言うやつだ。


「動くんじゃない・・・。」


「はうっ!これも良いのう・・・・。」


足で少女の背中を押さえつけるも、こちらを上回る力で起き上がろうとする。

「コウさん・・・少々やり過ぎでは?」


「あぁ、足では足りないぐらいだな・・・。」


その少女に覚えがあったのかリンは座りながら問いただした。

「あなたは、もしかして魔王様ですか!?」


地面に顔を付けながら少女は返事をする。

「久しいのう!リンよ!」


「このっ!起き上がろうとするなっ!!」


王女は困惑しながら少女に近づく。

「まさか!魔王ですか!?」


「いかにも!!ワシが魔王じゃ!!」

「魔王と言ってもアレだがな・・・」


「ついでにコウの奥方なのじゃ!」


「やかましい!」


「流石に魔王としての威厳を見せねばならぬゆえ離してくれぬか?」


「おとなしくしていろよ。」


「当たり前じゃ!」


薄汚れていた顔を拭きながら少女は自己紹介をした。

「皆の者、失礼をした。ワシは魔王・・・マオと申す!」


「マオマオちゃん?」


「お主はワシの手違いでひどい目に合わせてしまったからな、好きに呼ぶとよい!」


「そういう事ならこれから変態魔王少女って呼んでいいか?」


「お主はマオと呼ばんか!!」


ロモ、リンとモニカは敬意を示すように座った。

「お世話になってます。魔王様。」


「うむ、苦しゅうない!」


その様子を見ていたグラスは困惑する。

「魔王だと・・・・・。姉御・・・何してんだ?」


「何ってこの方は仲間にゃよ?」


「目の前に居るのは俺達が必死こいて倒そうとしていた魔王だぜ?」


「ほう・・・坊主、面白いことをぬかすのう・・・・」


「お前まさか!この人は違うにゃ!」


「ガキのせいで、本当に丸くなっちまったんだな・・・。」


「グラス待つにゃ!!」


背負っていた鎚を少女に振りかざした。

「魔王がのこのこと現れるたぁ!俺もツイてるぜ!!」


少女は振りかざされた鎚を指で軽々と止めた。

「何じゃわっぱ・・・」


「何!?」


「その程度かのう?」


その言葉に煽られた男は少女に殴り掛かる。


「こいつ!軽々と回避しやがる・・・」


「よいっと!・・・なんじゃ?瓶?」


「跪きなぁ!」

天井に瓶が当たり、少女の頭上に液体が降り注いだ。


「こんな幼気な少女に液体を掛けるとは中々の趣味じゃのう!」


「何で痺れねえ!?」


「その程度ではワシの心も体も痺れぬということじゃ・・・。」


「セリフはかっこいいんだけどなぁ・・。」


「ほう!惚れたか!」


「はぁ・・。」


「くそがっ!!」


振りかざされた鎚の勢いを利用して少女は足掛けをして男を入り口に追いやった。

「ほれ!」


少女の瞳が一瞬光ると、突如入り口のドアが動き、男に勢いよくぶつかる。

「ぐあっ!!」


ふらついた男を少女は蹴り飛ばし、そのまま床に押さえつけた。

「面白い・・・ついでにこっちも、試してみるかのう・・・。」


「何だこれは!!」


突然床から生えてきた鋼鉄の紐に横になった男は拘束された。

「中々便利じゃのう・・・ほれほれ〜」


「ふざけんなよ!このメス・・ガキッ!!」


「ほう、このワシをメスガキ扱いするか・・・確か煽り文句は・・・クソザコでヨワヨワなのにのうじゃったか?」


「グラス、この御方は私達の時代・・・100年後の魔王にゃ・・・。」


「あ?だからどうしたんだよ!魔王だろ!!」


「阿呆!ワシを、先代の脳に筋肉しか詰まっとらん愚王と一緒にするでないわ!」


「俺の故郷を奪い去った魔王とは違うのかよ・・」


「だからそう言っておろうが!周辺地域をまとめ上げ平和に暮らしておるわ!」


「そうだったのか・・・俺は・・・とんだ無礼を・・・すまなかった!」


「にしてもこいつも脳に筋肉しか詰まっとらんのか、まったく!100年後の子孫の顔が見てみたいものじゃ!」


その言葉を聞いたモニカは気まずそうな顔をした。

「すいません・・。」


「なんじゃモニカよ?そちは悪くないぞ?」


「知らない方が良いこともあるにゃね・・・。」

「だな・・・。」


一段落したことを悟った魔王は着ていたセーラー服を脱ぎ始める。

「よいしょっと!」


「魔王様!?」


「馬鹿、魔王待てっ!」


突然の出来事に辺りは騒然となり、俺の視界は獣人の肉球によって塞がれた。

周囲の注目を集めた人物は平然としながら服をしまう。

「なんじゃ?風邪を引いてはいかんからのう。」


「スクール水着か・・・。」

「そうみたいにゃね・・。」

「変わった衣裳ですね・・。下着でしょうか?」


「しかも!旧スクール水着じゃぞ!」


「何だそれ?」


どうやら魔王の言う旧スクール水着には腰の部分にめくれる部分があるらしくそこをスカートの様にめくってきた。

「勉強不足じゃな。ほれほれ〜。」

それがハッキングと変態を極めた彼女なりの、男が興奮する行為と言ったことのようだが、俺には分からなかった・・・分かりたくもない。

「はぁ・・・泳ぎたいならこのまま変質者として湖に投げ込むぐらいは手伝うが・・。」

流石に魔王のセクハラもとい、パワハラに慣れてきた俺は表情一つ変えずに突っ込んだ。


*************************

コアブロックの侵入検知、隔離しました。

*************************


誤解がない様に再度訂正しておくと、魔王のおふざけにツッコミを入れたのである。


「違うわい!!まぁ・・・たしかに此処は100年前のようじゃのう・・・」


「どうやって分かったんだ?」


「なぁに、イージス艦のフェーズドアレイレーダーの応用・・・簡単に言うと周りの星の座標から割り出したまでじゃ・・・。」


「さすがハッカーだな。」


「くくっ、一目惚れしておるのじゃろう?」


「いや?まぁ、色んな意味で目が離せないが・・・。」


「なんじゃ!!元はと言えば貴様の電子メール・・・ラブレターが原因なのじゃからな!」


「だからあれはテスト用に間違って送ってだな・・・。」


「何じゃ!ピチピチJKをたぶらかし、その人生を弄んだ責任ぐらい取らぬか!」


「魔王がピチピチJK・・・当時のことだろ?」


「うむ、今はロリババア・・・じゃなかった。一般的なロリじゃが問題なかろう?」

どこかの不老不死の獣人から聞いた話によると、目の前の少女の年齢は彼女と同じぐらいのようだ。


「問題だらけじゃねえか!」


「魔王様・・・私達を港に置き去りにしたまま出港されるのはお止めください・・・」


「それはすまなんだ・・・。で、そちは何者じゃ?」


「私はレイヴン王国の王女、フィオナ=レイヴンと申します!」


「ほう!レイヴン・・・何処かで・・・」


「取るに足りない辺境の小国にございます・・・。」


「よく言うぜ・・・。」


「ふむ、まぁよい!この作戦ワシが協力しよう!」


「恐縮でございます・・。」

・・・・・・


俺達の目の前では、メガネを掛けたスクール水着姿の少女がタブレット端末を見せながら説明を行っていた。

傍から見れば・・・間近から見ても意味がわからないその光景をよそに、少女は王女に引けを取らない演説を行う。

まるでアカネに似せたかようなその姿は、先程からセクハラをこちらに行ってくる変態とは思えないほど凛々しい雰囲気を出していた。

「というのが今回の作戦のメインの部分じゃな!」


「電波?というものがわからないのですが・・・」


「リンよ。魔法の一種だと思って良い。制御はワシが全てやるから作戦に集中するとよいのじゃ。」


「はい!」


「あとはこのポイントにアンテナ設備を・・・このアイテムを設置してきてもらおうかのう・・・・。」


心配そうに目の前の少女達は魔王の方を見つめる。

「ってなんじゃ?小娘ども・・・おなごの趣味ではないのじゃが・・」


「違うだろ・・・」


「違うのか!?」


「あの・・・私達が設置するというのは分かったんですが、その間魔王様とコウさんはどうするんですか?」

「あぁ、それはだな・・・。ネットワークの・・・」


魔王は俺の言葉を遮るように手をかざした。

「案ずるなリンよ!コウはワシに惚れておるからのう・・・乳繰り合う予定じゃが?」


ゴツン!

「うぅ・・・。愛ゆえのムチと言うやつかのう・・・。」


魔王の調子に、ここが100年前ではなく元の時代・・・魔王城であるかのように徐々に脳が錯覚を起こし始めていた。

「はぁ・・・。俺も設置しに行くよ。」


「であれば私はここの探索、及び指揮ですね。」


「うむ!ワシも・・・と思ったがこの人数じゃどうするかのう!」


「そうにゃ!魔王様、じゃんけんにゃ!」

「ふむ。それが良いのう!」


少女達が集まり一斉に拳を握り掛け声を合わせた。

「じゃんけん!!」


「ポン!」


次の瞬間、その勝負の敗者である白髪の少女が頭を抱えながら叫んだ。

「んなぁああああああっ!!」


「まずは1人にゃ・・・。」


「ポン!」


「まぁ、対等な勝負ですし・・・仕方ないですね・・。」

対等な勝負・・・リンのその言葉を聞いた俺は疑問に思った。

獣人のロモは忍者で素早さが取り柄・・・そして魔王も過去に俺達を見えないスピードで圧倒したことがあった。


「2人目にゃ・・・。」

そして猫の獣人の表情から読み取るにどうやら予想通りらしい。


即座に対等な勝負になるように提案をした。

「3人共・・・全員こちらに背を向けて、腰に手を当ててじゃんけんしてくれ。俺が判断するよ。」


「くっ・・・さすがコウじゃ・・・。」

「だにゃ・・。」


「コウさんこれは?」

「対等な勝負だよ。」


「まさか今まで・・・・」


「あぁ。そこの年寄り・・・もといベテラン連中は見えてるはずだ。」


「コウ!こんなか弱い猫の獣人の少女に向かってその扱いはひどいにゃ!!」

「そうじゃ!ワシはJKじゃぞ・・・・永遠の!」


幼そうな見た目を利用して平然と年齢詐称をする2人をよそに幼馴染に意見を求めた。

「まぁ、当たりだな・・・。どうする?」


幼馴染は明るく呟く。

「コウくん!みんなで一緒に行こうよ!」


「流石ナシェだな。そうしようか」


「これが正妻の余裕かにゃ・・・。」

「負けたような気がするが諦めぬのじゃ・・・」


「ナシェは、あぁ言う大人になったらダメだからな。」


「大人?二人とも私と同じぐらいでしょ?」


「そうだったな。王女様、悪いが・・・ってダメか・・・」


じゃんけんに参加していなかった王女は手を合わせながら笑顔でこちらに語りかけてきた。

「はい!ナシェ様の言うとおり、みんなで、ですよ?」


「だが通信の確認のために此処に数人ほしいが・・・」


「それならワシの分身体で十分じゃ。」


「分身体を使えば魔王1人でこなせるんじゃ・・・」


「こんな、か弱い少女には荷が重いのじゃ!」


「そうか・・・。」

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