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第12話 魔法修行

俺は歩きながらタブレット端末を操作する。


「知己、端末の機能を説明してくれ」


「はい、アカネ様との連絡、情報収集分析、搭載されている特典によりアイテムの自動使用などが可能です。」


あのリアルチート元嫁、タブレット端末に転生特典埋め込みやがった。


「なるほど、自動使用とか便利だな。」


「はい、麻痺などのコウ様が動けない状態などでも使用可能です。」


「そうか。」


知己は照れながら呟く。


「当然私とのプライベートな会話も可能ですよ・・・」


「そうなんだな。」


「うぅ・・・やはりコウ様は鈍いんですか?」


「は?なんで俺が自作した人工知能に欲情しなくちゃいけないんだ。」


知己は肩を落としガッカリとする。

「はぁ・・・」


「図書室の秘蔵の書物一覧を表示してくれ。」


「分かりました。」


およそ500冊が表示された。古代の魔法技術や錬金術、過去に出現した奪取者に関するレポートや転生者のスキルや武器などの情報もあった。

中には転生者が記したと思われるラノベもあり、この秘蔵の書物は転生者に向けたものだと分かった。


「これはかなりありがたいな。」


「ラノベは確かにありがたいですね。」


「そっちじゃねえよ。」


それから俺がアカネにあったのは一週間後の学園集会の時だった。

彼女は堂々と全校生徒の前で今後の学園の方針や報告を発表していた。


(これがあの引きこもり元嫁とは思えないな・・・。)


その日は期末の魔力測定の日だった。これにより進級が決まる。

俺のクラスでは魔法特訓のおかげで全員が中等部への進級を果たすという過去最高のイレギュラー起きていた。

その結果を見ていた教師がつぶやいた。


「素晴らしいです。これはさらなる報酬が必要ですね。」


それに伴いクラスの生徒から歓声があがる。


「さすがコウだぜ。」


「私もコウ君を信じてよかったー」


「流石ナシェちゃんの夫だぜ!」


最後のは関係ないと思うぞ...


リンは俺を見つけて駆け寄って来て手を握り、呟く。


「コウさんのおかげでクラス全員が進級を果たすことができました。ありがとうございます。その・・提案なんですが生徒会に入りませんか?」


ここで初めてリンが生徒会だということに気が付く。

そういえば、学園集会で居たな...


「そうだな・・・・」


不機嫌そうなナシェが俺のほうをずっと見ていた。


「すまないがやめておくよ。」


「そうですか。残念です。」


(生徒会に入るとアカネの餌食になりかねないからな・・・それにナシェのこともある。)


ここで、ものひろいの能力が発動した。



---生徒会の加入届を入手しました。---

---生徒会の加入届を入手しました。---

---生徒会の加入届を入手しました。---

---生徒会の加入届を入手しました。---

---生徒会の加入届を入手しました。---

---生徒会の加入届を入手しました。---

---生徒会の加入届を入手しました。---

---結婚指輪を入手しました。---


(あの元嫁楽しんでやがる・・・)



次の日俺は自宅の近くの空き地で土人形から魔法の指導を受けていた。


「そういえばコウさん、ご結婚されたそうですね。」


「は!?お前まで・・・それただのデマだぞ」


「本当ですか!?申し訳ありません」


ここまで噂が広がっていた。


教えてもらっていたのは土人形のように砂鉄で人形を作る魔法だがあまりうまくいかなかった。


「触れて人形を作れても重さをを維持するのにかかるイメージ力と魔力が足りないんだよなぁ・・・」


「とてもむずかしい技術ですよこれは。ベテランの魔法使いでもおそらく5年はかかるでしょうね。」


(砂鉄の重さに魔法が耐えられないようだ。それらならば中を空洞化して空洞化を計る)


すると人形が軽くなり手足を動かせるまでになった。


「おぉ、すごいですね」


しかし、人形から手を離した瞬間一瞬で人形がバラバラになった。


「あー」


「その問題ですが、媒介物を介して本体と繋がればかなりの距離を通信できますよ。もちろん人形を媒介物から離すとバラバラになります。」


俺と人形の間を紐状の砂鉄で繋げてやってみる。

すると人形はバラバラにならず動き出した。


「なるほどなぁ」


感心していると俺を見つけたのかナシェがこちらに走ってくる。

しかし動く人形を見つけたのか途中からゆっくり歩いてきた。


「探したんだよ、コウ君。なに・・それ?」


「あぁ、魔法で人形を作って操ってたんだ。」


「えーすごいね!こんど教えてよ!」


「あぁ教えるさ」


「それでどうした?」


「あのね。この間貰った燃えない毛皮が燃えちゃったの!」


「!?」


俺がナシェに与えたのは高い火耐性を持つ上級モンスターの毛皮で、簡単に言うとゲーム終盤で出てくるような敵の素材である。

それが燃えるということは彼女の魔力はかなり向上していることになる。

俺は近くにあった腰ほどはあろう大岩を指差した。

「ナシェここに魔法をしてみろ」


「うん!」


ナシェが手をかざし5秒もしないうちに岩が真っ赤になり溶けてしまった。


「すごいな・・・」


「えへへ。ありがとー」


「確かにすごいですね・・・・」


隠れていた土人形が現れて喋り出す。


「ふええええええ・・・」


ナシェはかなり驚いたのか固まってしまった。


「こいつは俺の魔法の訓練を手伝ってくれているヤツハシだ」


「えぇ?・・・よろしくヤツハシさん。」


「よろしくお願いします。ナシェさん、噂は聞いております。なんでもコウさんの奥さんだとか・・・」


「おい!」


「・・・・」

ナシェはもじもじしながら顔が真っ赤になった。


「すぐに固まるからやめろ・・・」


「えぇ、そういたしましょう。そういえば学園ではもうすぐ修学旅行ですね。」


「!?」


「聞いてないんですか?毎年恒例のテウリアでしょうね。街並みが日本の京都と似ていて獣人などで有名ですよ。」


京都の街並みを獣人が悠々とあるく光景を想像してしまい少し笑ってしまった。

「こっちに来て初めての獣人か。典型的な猫耳とかか?」


「見てからのお楽しみですよ。」

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