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まずは……決め台詞からだ!

 貴方は小説を書くとき、まず何から手をつけますか?

 テーマ? プロット? それとも世界設定? いきなり冒頭から書き始めるのも勢いがあって良いとは思いますが……

 長編の執筆はマラソンです。100メートル走スタートのスピードのまま完走できる人はあまりいません。書き始める前には「構想を練る」という準備が必要です。


 とは言うものの、そんな遠回りなんかやってられるか!と思う貴方にこそ、この「ホバー発想法で小説家になろうツール(略してホシナロー)」を紹介したいと思います。

 ホシナローを使えば、とにかく書いちゃおう、とか、細かなアイデアが次々浮かんできて止まらない、といったタイプの作家さんでも、書き進むと同時に構想が整って頭の中がスッキリ、効率的な執筆ができると思います。できるといいな。


※ご注意 この章には展開の都合上、前述の解説の繰り返しがあります。



 さて突然ですが、私の頭の中にいま、作品のカケラが浮かびました。

 主人公の決め台詞です。


「死の運命さだめから、この僕が逃がしてやる! ログアウトォ!」


 ログアウト、というのは何かの呪文を唱えているんですね。絶体絶命の状況から逃げる不思議なスキルです。



1. ブックマークバーに「構想ボタン」を用意する


 バーに「構想ボタン」という名前のフォルダを作成します。このフォルダは、のちに自分専用メニューのボタンになるのです!



2. 各構想コンセプトドキュメントと、それに合うサブフォルダを作成し、登録する


 構想用コンセプトの各ドキュメントを作成し、各タイトルには進捗プログレスをその度合いを表した数値または記号を補足します。これを「進捗プログレスタイトル」と呼称します。


 例えば、「魔法の設定」というドキュメントを作成し、それが半分(50パーセント)ぐらい構想できたとしたら、進捗プログレスタイトルは「魔法の設定50」とします。先程の「決め台詞」は、ドキュメント内容として先ほど思いついた台詞を書き込みます。構想のひとつとして完成しているので、そのタイトルは「決め台詞100」です!


 それぞれ構想の内容を思いついただけ作成し、登録します。

 登録先は、先ほど作った構想ボタン(フォルダ)の中に、適切だと思うサブフォルダを作成して選択します。「決め台詞100」は「テーマ」というサブフォルダに登録しておきますか。


 これを、自分が納得するまで繰り返します。


※ご注意 保存ミスにご注意ください。ドキュメントは自動保存ですが、それでも保存ミスは発生します。停電やタイミラグ中のタイトル変更などはもちろん、ゴミ箱にある削除済みドキュメントを古いブックマークからゾンビのように呼び出して上書きしてしまう、といったケースもあるのですよ!


 なお、ドキュメントへの書き込みはすべて構想段階なので、ちゃんとした文章である必要はありません。短いタイトルさえあれば、ドキュメント本文は1語だけでも1行だけでも充分です。その場合の進捗プログレスタイトルの数字(パーセント)は当然少なくなります。



3. 構想をどんどん書いて、どんどん登録する


 さて、次はお楽しみのヒロインを考えてみましょう。

 主人公のスキルと対比する必要がありますから、このキャラはあまり逃げようとしない性格や使命があるはずですね。その設定を活かすなら、すごい強さを持たせるべきです。主人公が彼女を逃がすなら、彼女は複雑な思いも抱えることになります。ひょっとしたら主人公のことを臆病者などと言ってしまい、後で死ぬほど後悔するのかも知れません。このヒロインの名前はそのキャラ付けから、仮に女騎士としておきます。美少女なのは言うまでもありません。


 テンション上がってきたぜ~!


 では、今度は彼女のことを書きましょう。いま考えたヒロイン設定を書いたドキュメントを作成します。タイトルは女騎士にしておきましょう。思いついただけ書いたら、「キャラ」というサブフォルダを作って登録。進捗プログレスは80パーセントです!


 ヒロインが少しでもイメージできたのなら、主人公ももう少し考えてやりましょう。しぶしぶ。主人公はスキルを際立たせるために逃げてばかりにしときましょう。いじめられっ子かも知れません。また、その不思議なスキルはVRゲーム由来のようなので、きっとゲームが得意でしょう。きっととんでもない事態に巻き込まれた結果としてスキルを得たものと思われます。女騎士と出会うのはどこにしますかね。ゲーム好きなら主人公は少年とか学生にでもしておくのが適当でしょう。進捗プログレスは30パーセントです。


 以上のキャラ付けを「主人公30」という進捗プログレスタイトルのドキュメントとして作成し、「キャラ」に登録。


 それだけではありません。主人公たちを取り巻く環境も見えてきました。この小説には、「VR世界」と「現実(学校)」のふたつの舞台があります。これもそのタイトルで書けるだけ書いて、「ワールド」というサブフォルダを作って登録。


 仮にですが、いろいろなシーンも少し浮かんできました。

 まず、スキルで活躍する場面が書きたいンです。また、話の流れとしては、オープニングはいじめられっ子の主人公がVRゲーム内でトラブルに会うとしましょうか。そして結果として現実でも使えるログアウトのスキルを入手します。現実に戻ってからリベンジ(ざまぁ)が有ってもいいでしょう。そして強いヒロインに会い、いい感じになるも、ふたりでピンチに会い、そこから脱出。でもヒロインは主人公を非難し、そのあと仲直りをします。ヒロインに言い寄るイケメンのライバルがいてもいいですね。


 これを「スキル活躍」、「オープニング」、「ゲーム暴走」、「スキルゲット」、「現実への帰還」、「リベンジ」、「ヒロイン無双」、「ラブラブ予感」、「ふたりピンチ」、「ヒロイン怒る」、「仲直り」、「ライバル」などというタイトルで、思いついた順で、書けるだけ作成し、とりあえず「プロット」というサブフォルダを作って登録。それぞれの進捗プログレスは、「スキル活躍」はついノッてしまったので80パーセント、他は10パーセントです。


 繰り返しますが、以上のドキュメント内容の書き込みはすべて構想段階なので、ちゃんとした文章である必要はありません。短いタイトルさえあれば、ドキュメント本文は1語だけでも1行だけでも充分です。


 もちろん、全部書いてしまってもいいのだろう?

 

 しかし……

 そろそろ息切れしてきました。もう何も思い浮かびません。

 ノリだけで書いてきた弊害が出てきたのです。

 そこで。


 次回は、いよいよホシナローの本領発揮ですぞ!



みんなのための小説執筆ツール。

ホシナローは日本最強級(自画自賛)小説執筆ツールです。







ご愛読、ありがとうございます。

拙作はご指摘に応じて改善する用意があります。

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