表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/60

⑧高台へ

 翌日、柴田たちはレンタカーを借りて、昨日見た高台に向かった。橋から回り込むと、未舗装ながら道があり車を進め、遠目に要塞跡が見える所まで近づけられた。そこからも、人が歩ける程の道がある。草木が刈り払われた跡があり、人の出入りが認められる。

「誰かが来ているんだね」

「そのようね」

 奥に向かう。道の脇には、住居らしき建物の並びが雑木の中で朽ち果てていた。それから、河を望む最も奥に二階建ての建物があった。それはコンクリートではなく石、それも当時は真っ白であったろうと朽ちた石の欠片が示していた。

 二階には、南国らしいテラスが張りだし、社交場となっていたようだ。

 サッコが部屋のすみに転がる割れたビンを拾い上げた。

「確かに、ここにはアメリカ人がいたようだ」

 バーボンのラベルを指して言う。

 建物の奥は中通路を挟んで、部屋が並ぶ、扉はなくなり中は崩れた壁や天井の瓦礫で埋まっていた。

「手掛かりなど、見つけようがないな」

「どこから、手を付ける」

 サッコが両手を拡げる。

「帰って考えよう」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ