表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/61

60 サモの畑で

 柴田を認め、サモは作付け作業をしていた女を手招き、柴田に駆け寄る。

シバタ、いつ来た」

 サモが言った。

「一週間位、前」

 柴田が応える。

 遅れて並ぶ女をさして、サモが言う。

「私のお嫁さん」

 女は、はにかみながら小さく頭を下げた。

「シバタ、どうして来た?」

 シバタは宝探しとも言えず、「何となく」と答えた。

「パームかい」と聞くと、サモは「そうだよ」と答えた。

「祖父さんの宝探しはどうしたんだい」

「考えない。結婚した」

「そうか」と、柴田は笑顔を返した。

「元気そうで、何よりだ」

サモは「はい」と応える

 親に促されて、日本に来たサモ。爺ちゃん話は聞いているが、嫁さんをもらえば、夢物語である。国広報の情報も知らないだろう。

 サモは家族と暮らす事に、一生懸命なのだ。日本で大金と云える額を手にして、パームを育てるヘクタールの土地を手にした。多分、地主となったのであれば、祖父の言葉は戯言であって、記憶の隅になるだろう。

「上手く、いっているようだね」

 柴田がサモに言う。

「お嫁さんも貰った」サモは嬉しそうに言う。

「お嫁さんを大切に。また、ベトナム来たら来るよ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ