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53 テラスの四人

 柴田とサッコ、そしてミキ、ギョーマンが改修工事を終えたホテルにいる。オープニング迄一週間、千田が社長として従業員に研修を続けていた。柴田たち、株主の要求は「海外から観光客に対応できるように、ある程度の品もね。あとは、社長のお好きな様に」と 伝えている。千田は「品」の一言に困った顔をしていたが、英仏日語を話せる人員を柴田らは、予め用意している。

 千田から、「日本の出店を出したい」には、賛成し日本の盆踊りも併せて開催の要望も出した。

 千田や従業員は帰って、柴田たち四人がテラスにいる。ギョーマンから、三人はジョンソンの事を聞いた。

「そろそろ、日本に帰ろう」と柴田が言う。

「その為には、何を完了させなければいいのかな」

 サッコが応える。

「元は、サモの話が始まりだった。サモの祖父に仏陀像が元の場所に帰った事を知らせよう」

「ジョンソンへの対応は?」ギョーマンが言う。

「像に手を出せない様にしないと」とサッコ。

「国宝となっても、手を出すのかしら」とミキ。

「出すだろう。国外に出しさえすれば、政府が騒いでも欧米諸国の対応は低いと思う」とギョーマン。

「世界遺産なら」ミキが言うと柴田が頷いた。

「それが良い。ユネスコが絡めば、欧米も黙る訳にはいかない。ツタンカーメンの様にはいかないだろう」

「しかし、世界遺産になるには数年はかかる。実際、認定されるかは不確定だろう」とサッコ。

「少なくとも、申請要件は充たす筈だ。あの寺院は、密林中にあって、人に知られなかっただけで、古刹であり係る調査されていない史跡がかなり散在しているようだ。もしかすると、アンコールワット級の発見になるかも知れない」

 柴田の話を聞く三人が顔を見合わす。

「サッコとミキさん。政府、大統領に伝えてくれないかな。明日にでも。大統領も聞いてくれるだろう。ギョーマンも一緒に。ジョンソンの話を。そして、これからは、ジョンソンの動向は伝えると」

「シバタは?」

「サモの所に」

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