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52 マチアスからの話

 ギョーマンは日本を訪れていた。今回の肩書きは、NATO軍指令部の情報将校である。表向きは、日米合同演習への非公式な訪問。

 日米間にNATOは関与しないが、太平洋を取り巻く国々は最近、とかく騒がしい。現況把握の名目だ。

 マチアスからの折り返しは、ギョーマンが訪日中にきた。

「ベトナム戦争当時、私が聞いた米軍の中に、ジョンソンと言う男がいた。大統領ではないよ。確か、大尉だが、それだけ戦場に近かった男だ。敗北濃い戦線で、開き直り好き勝手していたようだ。虐殺、略奪、強姦を許容し、自らは金目の物を集め、それを株に注ぎ込み今は不動産会社の会長に収まっている。最近、ベトナムに行っているそうだ」

「そいつの関係なんだろうね」

「仏教美術品の収集家でもあるようだ。・・・勿論、仏教徒ではない。単なるコレクター、時には荒っぽい事もするようだ。君の友人には、気をつけるように言ってくれ。写真はその会社のホームページにでているよ。別途、ジョンソンと会社の資料を送る」

「ありがとうございます。何かあれば、また、ご連絡します」

 今日、ギョーマンはサッコたちと会う予定だ。


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