51/61
51 ギョーマンの動き
仏軍がソマリから撤収後、ギョーマンは、空軍に籍を置く。位は大佐、偵察諜報を指揮する。
サッコからベトナムでの経緯を聞き、同部門の退役将校、マチアスを訪れた。
パリ郊外に居を構え、八十近い大男である。面構えはド・ゴールに似る。
後輩の訪問に、愛好を崩す。
「久し振りだね。また、何か相談かね」
脇のボルゾイを撫でている。
「再び、サッコから相談事が」
「君の友人は、いろいろ忙しそうだね」
「今度は、ベトナムで何やら楽しんでいるようです」
「ベトナム戦争絡みかね?インドシナ絡みだと、我軍が駐留していた時と、米軍の戦争時の情報かな」
「お察しの通りです」
ギョーマンは、サッコから聞いた経緯を話した。
「黄金の仏陀像?軍としては、把握してはおらん。そこまで奥地にまでは、踏み込んでおらんかった。米軍なら、ベトコンを追ってジャングルを焼き払い、大分奥地まで行っておったからな。末期の米軍将校?ん、心当たり⁉。あるぞ。頭の中を整理して連絡しよう。ちと、記憶も曖昧になっているからな。そんなにはかからん」
マチアスは、嬉しそうに話した。




