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41 ミキ
サッコの着信音が鳴った。
「何処にいるの」
ミキの声だ。サッコは、小声で柴田に「ミキ」と伝えた。
「何があるか、分かったよ。金色に輝く仏像らしい。今、カンボジアの境にいるよ。来たんだね」
「ホーチミンよ。ホテルは処?」
サッコは、ホテルの名を告げた。
ミキはロビーにいた。不機嫌なのは、明らかだ。
「どうなってるの?」
サッコの顔を見て、柴田が話す。
「彼処の、地勢と云うのかな。とにかく、私達が探す、見つけなければならないものが分かったよ。教授は元気だ」
サッコが代わって、ミキに今までの経緯を話す。




