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30 病院で
三人は、別便でベトナムに向かった。サッコとミキ、そして柴田は単独である。ただ、ホテルはホーチミン市で同一、ロビーで会う事はないが、部屋間では行来する。
病院へは柴田が行き、一人教授に面会した。教授の意識は回復しており、柴田を見た教授には、笑顔も見える。
「すいません。いつかは敵対する者が現れるような気がしました」
「私も本格的に探索を始めれば、あるかもと考えていたが、断というのだろうね」
「教授には、相手の心当たりがおありですか?」
「無いことはない。一つはアメリカ軍の関係者、一つはそのベトナム人労働者。私は、後者だと思う。やはり、この地下道には何かがあるのだろう。あなたは、まだ続けるつもりですか」




