表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/60

②土曜日、夜

②土曜日、夜

 四ッ谷、ミキはガードパイプに座り地下鉄の昇り口を見ていた。柴田とサッコとの待ち合わせ場所だ。土曜日の夜、歓楽街とは違い、人通りは多くない。

 若いスーツ姿の男が時折、前を通る。視線はミキに向くが、ため息をつきながら、通り過ぎて行く。自分には、到底不釣合なのを感じるのであろう。

 肩までにカットした髪、Tシャツにジーンズに七分袖のジャケットを羽織って、足元もスニーカーである。淡い紅だけの化粧だが近寄りがたい品がある。

 昨今、品など邪魔な概念となり久しいが、自然に顕すものには、人は畏怖されるものだ。

 ミキは、変わらず上り口を見ていると、サッコの笑顔が見えて、隣に柴田が立つ。

 四年前、ミキは同じ場所にいた。上り口に現れたのはサッコと柴田、そして金澤だった。最初はサッコが、花束を手にして手をあげた。ミキは思わず駆け寄ろうとして、足を止めたのだった。

 三人はイタリアンレストランに入った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ