4.俺は、女盗賊に壁ドン
かべぇ~ドンドンドン♪
「うっ...」
アザレアが目をあけると、そこには深そうな森が広がっていた。
後ろ見ても木、前を見ても木、右を見ても左を見ても木。
上をみたら、うざったらしいぐらいにギラギラと輝いている、太陽が。
(いや~やっぱ最初に異世界にくるとしたら森だよねー)
「キャーーーーーーーーーーーーーーー!」
(そうそう、こんな感じで盗賊や山賊に襲われてる所を助けにいく.....)
「って!え?今の悲鳴は!?」
アザレアよくまわりを見渡した。
すると少し入り口を隠してるような洞窟をみつけた。
(可愛い女の子を助けるためにいっちょ入ってみるか!)
アザレアは意を決して洞窟に向かった。
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「ここが洞窟の内部か、なんかじめじめしてる...」
アザレアはそろ~りと足を前に運ぶが、地面が泥々で上手く歩けない。
しかも、アザレアは学生服で白い靴、靴がどんどん汚れていく。
(最悪だ...靴をどうやってはき変えよう、ん?ってか俺着替えなくない?)
アザレアは今さらなことに焦りながらも進んでいると前に人影がみえた。
「ん?侵入者ニャ!」
いきなりその人影は短刀を構えてこっちに向かってきた、よくみると...
「獣人!?」
「ニャ?ニャんでそんなに驚いてるんニャ?」
ん?さっきまで侵入者ニャー、って叫んでこっちにかかって来そうだったけど...この獣人はバカ、というより話し合いをしようとしてきた...のか?
「ところで、お前は、ニャに者なのニャ?」
「え?あ、うん。た、旅人だ。」
とっさに、行っちゃたけど。
この世界に旅人という概念は存在するのか?
やばい、しかも超しどろもどろ。
「ニャんでそんな、変な格好してるかと思ったら旅人だったニャのね」
(よかった、この世界に旅人いるんだ。)
「金髪で青い目。もしかして【homicide~ホーマサイド~】出身だニャ!」
「え?あ、うん。そうだよ、ホーマサイド、ホーマサイド良いところだよねー。」
てか、俺が金髪って忘れてたなぁ~。修学旅行でいった所に金のマンホールがあって
クラスのやつらにいじられてたな影で...。
影でいじるならもう直接いってくれよ!
はぁ~...ん?そういえば俺って今確か超イケメンだったはず!
心晴れやかー。
「ホーマサイドの人ニャら通行料金3000キチとその珍しい服を置いていくニャ!」
「3000キチとかわかんねぇから、代わりにこれでいいか?」
俺はできるだけ低く言って洞窟の壁に壁どんする
「ドン!!」
ドンドンドンかべぇ~♪